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施工主を守るための住宅完成保証制度とはどういう制度?

施工会社が倒産したら…

家を新築するのにかかる期間はプランや工法によって変わりますが、一般的には三か月から半年程度の期間がかかるといわれていわれており、なかでも注文住宅は時間がかかる傾向があります。
建築に時間がかかるということはその間に施工会社が倒産する可能性があるということですが、住宅が完成する前に施工会社が倒産すると、家が完成しないばかりか、すでに払った着工金なども返還されません。
さらに、施工を引き継いでくれる会社を探すのも困難で、見つかったとしても新たな費用が発生するなど、施工主は大きな損害を追うことになります。
住宅完成保証制度は、このような住宅建築中の倒産リスクに備えるための制度です。
今回は施工主を守る住宅完成保証制度についてご紹介します。

 

住宅完成保証制度とは

住宅完成保証制度とは、工事請負契約から建物の引き渡し完了までの期間にハウスメーカーや工務店などの施工業者が倒産した場合、施工主が最小限の追加負担で住宅を完成できるよう保証する制度です。
保証を行うのは施工会社とは異なる保証会社で、引継ぎ工事を依頼したときに発生する追加料金を補填してもらえたり、引継ぎ工事を行ってくれる業者を紹介してもらえるなど、その内容は保証会社によって異なります。

 

保証内容や仕組み

住宅完成保証制度には、大きく分けて「保険タイプ」と「エスクロータイプ」の二通りがあります。

 

保険タイプは、工事の引継ぎの際に発生した追加料金の全額、あるいは一部を保証会社が補填してくれるタイプです。
例えば、工事請負金額3000万円で契約し、1000万円分のところまで工事が進んだ時点で施工会社が倒産した場合、他の業者に工事を引き継いでもらうには足場の組み直しや契約手続き費用などで追加料金が発生します。
住宅完成保証制度を利用していないと追加費用は施工主が全額負担しなければなりませんが、保険タイプの住宅完成保証制度を利用していれば負担分の補填を受けることができます。

 

エスクロータイプは保証会社が施工主から建築資金を預かり、出来高に応じて職人などに直接報酬を支払うことで、損失を最小限に抑えるとともに工事を継続してくれます。保証会社が引継ぎ工事を行ってくれる施工会社を指名してくれるため、施工主の手間や負担を大幅に軽減できます。

 

制度の利用方法

住宅完成保証制度に加入するのは施工主ではなく施工会社です。
しかし、住宅完成保証制度の加入は義務ではないため制度に加入していない施工会社も多く、加入していても「倒産の可能性があるのでは」と思われるのを避けるため、住宅完成保証制度を利用するかどうかたずねない施工会社もあるので、利用したいと考える場合は、住宅完成保証制度に加入している業者を選び、制度を利用したいと伝える必要があります。
加入しているかどうかは施工会社に直接訪ねるか、保証会社のサイトなどで確認するとよいでしょう。

 

まとめ

物価や輸送費が高騰し、新型コロナウイルス感染症の影響で景気が低迷している現在、たとえ大手であっても倒産するリスクは少なからず存在します。
契約から完成まで長い期間がかかる注文住宅は倒産リスクが高く、こだわりが多いほど引継ぎ工事を請け負ってくれる施工会社を見つけにくいなど倒産した時の負担も大きくなるので、いざというときのために住宅完成保証制度に加入している施工会社を選んでおくとよいでしょう。

 

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