リビング以外の共有スペースを作るメリットと作る際のポイント3つ。
リビング以外の共有スペース
家族の共有スペースといえばリビングですが、近年、リビング以外に共有スペースを持ちたいと希望する方が増えています。なかでも、分離型同居や隣居型同居と呼ばれる二世帯住宅では「世帯間交流の場所」として、セカンドリビング、インナーテラス、ウッドデッキなどを利用するケースが多いようです。
リビング以外に共有スペースを作るメリットや、作るときのポイントにはどのようなものがあるでしょうか。
共有スペースのメリット
共有スペースを作るメリットは、なんといってもコミュニケーションを取る機会が増えるということです。リビングでもコミュニケーションを取ることはできますが、来客時は利用できなかったり、静かに過ごしたいけれどテレビがついていて落ち着けなかったりすることもあります。
こんなとき、リビング以外に共有スペースがあるとそれぞれの好みや状況に合わせて使い分けることができます。
また、二世帯住宅の場合、リビングを共有スペースにすると使い方や家具の配置などでトラブルになるケースも多く、トラブルが起こった際にどちらか一方がリビングを使えなくなるなどの問題が起こります。
このようなことを避けるためにも、リビングは世帯ごとに分け、リビング以外の共有スペースを作るのが望ましいといわれています。
作るときのポイント
リビング以外に共有スペースを作るときはどのような点を意識すればよいでしょうか。
【広くしすぎない】
どのように使うかによって必要な広さは変わりますが、リビング以外の共有スペースはメインで使う部屋ではなく「ちょっと作業するとき」「ちょっとリラックスしたいとき」に利用する空間になります。そのため、広くしすぎるとリビングや居室などが狭くなるため注意が必要です。どのように使うかをイメージして程よい広さで作りましょう。
【将来の使い方も考慮】
家族の交流場所として機能する共有スペースですが、子供の独立などで家族構成が変化すると使用しなくなったり、必要なくなったりすることがあります。
ライフステージが変化して共有スペースとして使わなくなった場合、どのように使用するかもある程度イメージして必要な設備などをあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
【プライベート空間との距離】
共有スペースは家族全員が自由に使える空間です。そのため、プライベート空間からある程度アクセスしやすい位置に設ける必要があります。
しかし、プライベート空間から近すぎると、個室で落ち着きたいのに共有スペースでの話し声が気になるなどの問題が起こります。お互いのプライバシーを守りながら全員が共有しやすい場所に共通スペースを配置しましょう。
まとめ
共有スペースの広さや位置、求められる機能はライフスタイルや家族構成、一世帯なのか二世帯なのかといった条件によって異なります。作り方によっては空間の使い方でトラブルが起こったり、使い勝手の悪さからデッドスペースになるため、リビング以外の共有スペースを作るときは家族や業者と相談しながら計画を立てていくとよいでしょう。