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新築時、建物やエクステリアの施工・工事以外にかかる諸経費にはどんなのがありますか?

費用の約1割をしめる「諸経費」

家の見積もりを取ったとき、建物本体の建築費や工事費以外に「諸経費」がかかることを知って驚いたり、建築費に諸経費を加算するとたちまち予算オーバーになってしまったりすることがあります。

諸経費がどの程度かかるかはケースバイケースですが、一般的には家を立てるのにかかる費用総額の1割程度といわれています。はたしてこの「諸経費」とはどういったものなのでしょうか。

法的な手続きや税金、保険などの費用

事務手続きや保険などの費用は家を取得する際に必ずかかる費用です。保険費用はある程度抑えることはできますが、法的手続きにかかる費用や税金などは抑えることが難しいでしょう。諸経費は基本的に現金で支払うことになりますが、住宅ローンを利用する場合は「諸経費ローン」で支払えることもあります。

 

【登記費用】

家を取り壊したときや家を建てた時は法務局にたいして「登記」の申請を行う必要があります。登記には家を取り壊した時に行う「滅失登記」、家を建てた時にどのような建物であるかを示す「表示登記」、所有者を示す「所有権保存登記」、住宅ローンを借りた場合は「抵当権設定登記」などの種類があり、これらの登記をする際は登録免許税がかかります。額は固定資産税評価額などによって決まります。

 

【印紙代】

家を建てるときは建築業者や銀行などと契約を結ぶことになりますが、契約書を作成する際は「印紙税」が課せられ、その額に応じた収入印紙を貼る必要があります。印紙税の額は契約金額などによって変わります。

 

【不動産取得税】

家を建てた時や買ったときにかかるのが不動産取得税です。額は固定資産税評価額を元に計算され、建物と土地の両方にかかります。

 

【住宅ローン関連費用】

住宅ローンを利用する場合、登記費用や印紙代のほかに事務手続きの手数料保証料、保証会社に保証を依頼するために支払う費用、団体信用生命保険料、司法書士報酬などがかかります。

ただし、金額や内容は利用する金融機関などによって変わるため、ある程度削減することが可能です。

 

【火災・地震保険費用】

火災保険や地震保険の保険料です。補償内容や特約の有無、利用する保険会社によって額が変わります。

 

【各種負担金】

家を建てる地域によっては「給水負担金・放流負担金」や「町並保全費」などが必要になる場合があります。

その他の費用

旧居から新居に引っ越すための引っ越し費用、地鎮祭などの式典費用、着工・入居挨拶時の手土産代や電話・インターネット回線の工事費などもかかります。

まとめ

このほか、給付金や減税制度を利用する際は住宅性能の検査や証明書発行などに費用が掛かることがあります。

また、諸経費のなかには見積書に記載される費用と記載されない費用がありますので、建築・工事費以外に諸経費が掛かるだけではなく、見積書に記載された費用以外のお金が必要になるということを知り、ある程度余裕をもって備えておくとよいでしょう。

 

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