ユニットバスにも寿命がある?ユニットバスをできるだけ長く使うためのおすすめメンテナンス4つ。
ユニットバスの耐用年数
システムバスとも呼ばれるユニットバスは、集合住宅はもちろん一戸建て、病院、ホテルなどでも利用されている形式の浴室です。工場で浴槽、床、壁を予め成形しておき、現場で組み立てるという方式のため、従来工法の浴室よりも施工時間や費用がかかりません。色や形状、レイアウトなどで個性を出すことも可能です。
ユニットバスの耐用年数は素材やメーカーなどによって異なりますが、一般的には15~20年といわれていますが、メンテナンスなどを怠っていると10年程度で交換となるケースもあります。
ユニットバスをできるだけ長く使うには、どのようなメンテナンスを行えばよいのでしょうか。
日々の掃除
メンテナンスの基本となるのは、なんといっても毎日の掃除です。浴槽や床の掃除はこまめにしていても、追い炊き配管や排水溝の掃除はほとんどしていないという方は多いのではないでしょうか。
配管や排水溝が詰まったりヒビが入ったりするとユニットバスの寿命が短くなってしまうだけではなく、雑菌が繁殖して不衛生な環境となってしまいます。
浴槽や床、壁などを掃除しながらヒビなどがないかをチェックするとともに、一月に一回、週に一回など定期的なペースで配管や排水溝の掃除を行うとユニットバスを長く・衛生的に使うことができます。
湿度管理
浴室は居室などに比べると湿度が高くタンパク質汚れが多くつくことから、カビが生えやすい環境です。カビが生えると見た目が悪いだけではなく、生えた個所の劣化を招いたりカビを吸って健康被害が出たりするため、カビが生えたらできるだけ早く除去するだけではなく、カビが生えないよう予防することが大切です。
種類によって好む環境は異なりますが、カビは基本的に湿度60%以上の多湿環境を好みます。換気扇を常時回しておく、浴槽に湯をためているときは蓋をする、壁や床の水滴をこまめに拭くなど、浴室の湿度を管理してカビの発生を予防しましょう。
コーキングのケア
コーキングとは壁と天井、床と壁などの継ぎ目部分にあるゴム状の部分のことで、隙間から水が浸入するのを防ぐ役割を持っています。コーキング材の耐用年数は使用環境などによって異なりますが、一般的には10年程度で劣化するといわれており、劣化してヒビが入ったり割れたりしていると防水機能を発揮することができません。
コーキングの隙間から水が入ると床や壁の裏、浴槽の内側でカビが繁殖したり、金属部分がサビたりしてしまうため、コーキングのヒビや割れ、浮き、はがれなどがないかこまめにチェックし、必要に応じて打ち直しなどを行うとよいでしょう。
換気扇のメンテナンス
換気扇は浴室の湿度管理に欠かせない設備です。高い位置にあるため目につきにくく、手入れが難しいということから掃除やメンテナンスを怠りがちですが、換気扇の機能が落ちると浴室の湿度管理が難しくなります。
一年に1~2回、大掃除などの際にメンテナンスを行いましょう。
まとめ
こまめな掃除やメンテナンスを行うことでユニットバスを長持ちさせることはできますが、20年以上使い続けるのは難しく、はっきりしたトラブルがなかったとしても性能は落ちています。ユニットバスは日々進化しているため、交換することで快適な浴室を造ることができますので、20年を目安に交換を検討するとよいでしょう。