白もいいけど、できれば部屋ごと壁色を変えたい。部屋の用途別にみたおすすめの壁色。
壁の色といえば定番は白やアイボリーといった白系です。白は床や天井はもちろん、どんな家具にも合わせやすく飽きがこない万能カラーで、和室にも洋室にもマッチします。
しかし、白い壁は「無難すぎる」「特徴がない」など、少し物足りなさを感じてしまう人も多く、「壁の色は白以外」がいいというこだわり派の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
色には「汚れがつきやすい」「傷が目立ちやすい」といった実用的な特徴があるだけではなく、「広い・狭い」「重い・軽い」「にぎやか・静か」といった印象が持つ視覚効果があるため、部屋の用途にマッチしていない壁色を選ぶと居心地の悪い空間になることがあります。
キッチンやリビングには赤・オレンジ・黄色
キッチンやリビングは人が集まるにぎやかな空間であるとともに、食事などを行う空間です。温かくて活気のある雰囲気が好まれる場所ですので、赤、オレンジ、黄色といった暖色系がおすすめです。なかでも食欲を増進する効果があるといわれているオレンジはキッチンやリビングに最適な色です。
ただし、暖色は原色などを広い面積に使用すると「うるさい」「落ち着かない」という印象になるため、狭い範囲でアクセントカラー的に使用するか、広い範囲に使用するならクリーム色やベージュ色のように色味を抑えた落ち着いたカラーを選ぶとよいでしょう。
ゆったり落ち着きたい浴室にはグリーン
植物を連想するグリーンは穏やかな癒しの色といわれており、若々しさや爽やかさ、清潔感を感じることができる色です。暖色と寒色の中間であるため、「落ち着きはあるけれど寒々しさはない」という特徴もあることから浴室の壁に適しているといわれています。
また、グリーンはリビングにも適した色です。にぎやかで活気のある雰囲気よりも、ゆったりと落ち着けるリビングにしたいというときはグリーンがおすすめです。
居室にはブルーやピンクがおすすめ
勉強や仕事をするための場所、あるいは寝るための場所として使用される居室は、集中できる空間や心が落ち着く空間に仕上げたい場所です。
鎮静効果と集中力を高める効果があるといわれるブルーは、勉強や仕事などの効率をアップさせるとも言われています。安眠効果があるとも言われているため、居室の壁に適した色といえるでしょう。
また、優しさや愛情を連想させるピンクを居室に使うと心が穏やかになるだけではなく、暖色系が持つ身体的なぬくもりも感じることができます。
まとめ
用途に合った壁色を選ぶには、その部屋でどのように過ごしたいか、誰が使用するかといったライフスタイルを具体的にイメージする必要があります。
また、壁の色は床や天井との組み合わせによって見え方が異なるため、壁だけではなく部屋全体をコーディネートする感覚で選ぶとよいでしょう。