一覧に戻る

フローリングの張替えで、完全張替えと重ね張りで悩んでいます。両方のメリットとデメリットは?

フローリングのリフォーム

素材の種類や場所などによって異なるものの、フローリングの床は傷や汚れ、変色などの劣化が起こります。「味」として楽しむこともできますが、劣化の程度によってはリフォームを検討することもあるでしょう。

フローリングのリフォーム方法は、フローリングを張り替えてしまう「完全張り替え」と、既存のフローリングの上に新しい床材を重ねる「重ね張り」の二種類があります。どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

完全張替えのメリット

完全張り替えは、既存のフローリングを一度はがした後、新しく張り替える方法です。そのため、フローリングの下にある「下地」をチェックすることができます。また、張り替える前と張り替えた後で床面の高さに違いが出ることが少ないため、巾木のバランスが極端に悪くなったり、段差が生じたりしません。

完全張替えのデメリット

完全張り替えは既存のフローリングをはがすという作業があるため、コストや手間がかかるのがデメリットです。普段あまり使用しない部屋であればあまり不便を感じないかもしれませんが、リビングやキッチンを施工するときは不便を感じるのではないでしょうか。

また、解体撤去や釘の打ち込みといった作業に伴う音が大きいのもデメリットです。屋内での作業なので一戸建てではあまり問題にならないかもしれませんが、集合住宅や隣家との距離が近い場合は気になるポイントです。

重ね張りのメリット

重ね張りは既存のフローリングの上にフローリング材を重ねる方法です。撤去作業がないため施工期間が短くコストも少なくなります。接着剤や両面テープを使用するため施工時の音が少ないのも大きなメリットです。

重ね張りのデメリット

既存のフローリングの上に新しい床材を重ね張りするため、施工前と後では床の高さが変わってしまいます。段差ができてつまづきやすくなったり、ドアなどが引っかかったりするかもしれません。「巾木」の一部が隠れてバランスが悪くなる可能性もあります。

また、既存のフローリングの上にかぶせるだけであるため、フローリングの一部が沈んでいるなどのケースには対応できず、既存のフローリングの状態などによっては施工できない場合があります。

さらに、下地にトラブルが起きていても気づくことができないのもデメリットです。

まとめ

完全張り替えは、コストや工期、音などのデメリットがありますが、下地の状態を確認できるといったメリットがあります。トラブルを完全に解消したい、施工前後で床の高さを変えたくない、築年数が経っているため下地の状態も確認しておきたいという方におすすめです。

重ね張りは、工期の短さや施工費用の安さが魅力です。傷や汚れといった軽微なトラブルや劣化であれば重ね張りで対応可能ですので、フローリングを手軽にリフォームしたいというときに最適です。

床の状態や築年数、希望する施工後の状態によって、自分に合う方法を選ぶとよいでしょう。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら