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天井に木を使いたいが、時間が経つと暗くなるのが心配。天井材に木を使う際の注意点5つ。

天井材に木を使う際の注意点

一般的な洋室では床に木材を使うことはあるものの、天井は壁紙で仕上げることが多いです。これは、天井に木材を使うと天井の存在感が強くなり、部屋に圧迫感が出てしまうためです。

また、木材は時間が経つと色が暗くなることが多いため、新築当時は「落ち着いたよい雰囲気」だったのに、数年経つと暗くて重い印象になることもあります。

天井財に木材を使うときはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

狭い部屋に使うのは避けたほうがよい

存在感が強い木の天井を狭い部屋に使用すると圧迫感が強くなるだけではなく、白に近い色であっても壁紙よりは暗い色になるため、部屋全体が暗く感じてしまいます。狭い部屋に使用すると「暗くて狭い」という印象が強くなるため、天井材に木を使うのはある程度の広さがある部屋だけにとどめておいた方がよいでしょう。

床より暗い色は避ける

家具などを置く床に比べると天井は見える面積が広いため、部屋全体を見渡したときの視覚効果が大きくなります。天井の色が床よりも暗いと存在感がより強くなり、天井が低く重い、暗くて狭いといった印象が強くなってしまいます。

天井の色を床の色より明るくすると天井が重く見えることを防げます。

天井と床で色違いにするのが難しい場合は、同じ色に統一するとよいでしょう。

壁紙仕上げの天井よりは、天井が低く見えてしまう

床よりも明るい色の木材を使い、広い部屋に使用したとしても壁紙仕上げの天井よりは天井が低く見えて圧迫感が出てしまうのが木の天井です。色を工夫しても圧迫感が出るのが心配なときは天井を高くしてみましょう。視覚効果による狭さや圧迫感をカバーすることができます。

ただし、天井が高くなると冷暖房効率が下がるのでシーリングファンをつけるなど、工夫が必要です。

無垢材は割れることがある

天井板は床板よりも薄いものが使用されるため、無垢材を使用すると乾燥などが原因で割れることがあります。天井材に無垢の木材を使うときは割れる可能性があること念頭に置いて選びましょう。

色の変化に注意する

木は時間を追うごとに色が変化する素材です。変化のしやすさや、どのような色に変化するかは木の種類や使用環境などによって違いますが、時間が経つと暗い色に変色するのが一般的です。

天井材に気を使うときは現在の色だけではなく、時間が経って変色した際の見え方なども考慮して選ぶとよいでしょう。

まとめ

天井に木を使いたいが、圧迫感のある板張りは避けたいというときは天井の梁を見せる「あらわし梁」で木質感を出してもよいでしょう。

ただし、色々なケースがありますが、あらわし梁は天井に板を張らない工法のため防音性が低くなる可能性があります。

 

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