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リビングの一角を畳コーナにするか、畳の部屋にするか悩みます。そのメリットとデメリットについて教えてください。

リビングに畳の空間を作る

柔らかい手触りと夏でもべたべたしない爽快感、裸足で過ごせて寝転ぶこともできるなど、畳にはさまざまな魅力があります。ライフスタイルの西洋化などの影響から一時減少していた畳の空間でしたが、近年、リビングの一角に畳の空間を作るスタイルが人気を集めています。

リビングに畳の空間を作るときに悩むのが、襖や障子などを使って個室として使うことができる畳の部屋にするか、仕切りなどをつけずに畳コーナーにするかということです。それぞれ、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

畳コーナーのメリットとデメリット

畳コーナーは置き畳を使ったり、小上がりで区切った空間に畳を敷くことで作ります。建具などで区切らないためリビングとオープンに繋がり、小さなお子様が畳コーナーで遊んでいるのを見守りながら家事をしたり、畳コーナーでくつろぎながらリビングにいる人と会話をするなど、家族間のコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。

また、襖のレールなどもなく、比較的掃除がしやすくなります。仕切りがないため圧迫感を感じにくいというのも魅力の一つです。置き畳の畳コーナーなら設置も簡単です。

 

一方、空間的に仕切られていないことから、プライバシー性が低くなる、人の気配がして落ち着けないと感じることがある、独立した空間として使用できないため用途が限られるといったデメリットがあります。

また、置き畳で作った畳コーナーはつまづいて転んだり、畳がずれて動くこともあるため、子供が活発に動く年頃になると不便に感じることがあるようです。

畳の部屋のメリットとデメリット

襖や障子などの建具を使って空間を区切った畳の部屋は、仕切りを開けてオープンにすれば畳コーナーのように使用できるだけではなく、仕切りを閉じてクローズにすればゲスト用の寝室にできるなど、さまざまな用途に使えることがメリットです。その時の状況や気分で使い方を変えることができるため、ライフスタイルの幅も広がります。

 

一方、柱などを設置することで畳コーナーにした時よりもやや圧迫感があるのがデメリットです。クローズ状態にしていると圧迫感はさらに強くなり、リビングが狭く感じられるかもしれません。

また、建具などの設備が増える分、設置コストが高くなる、足元にレールがある昔ながらの襖などを使うと掃除の手間が増える、ある程度の広さを確保しないと「部屋」として使いにくい、などもデメリットといえるでしょう。

まとめ

オープンにもクローズにも使える畳の部屋は用途が広い反面、設置コストが高めで圧迫感が出やすい、部屋として使うためにはある程度の広さが必要といった特徴があります。狭く作るとクローズ状態では使いづらいと感じ、オープンな状態でしか使用しなくなるなど、コストが無駄になって失敗したと感じることもあるようです。

そのため、リビングの面積が広くない場合は畳コーナー、十分な面積を確保できる場合は畳の部屋といったように、リビングの広さなどによって選ぶとよいかもしれません。

 

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