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設計時に考えておきたい、階段下の有効活用方法と注意点には何がありますか?

デッドスペースになりやすい階段下

間取りを考えるときに悩むのが「デッドスペースをいかに減らすか」ということです。狭い土地に家を建てるときはもちろん、土地の余裕がある場合でもできるだけ空間を有効活用したいものです。

デッドスペースになりやすい空間にはさまざまな場所がありますが、なかでもデッドスペースになりやすいのが階段下の空間です。

どうすれば階段した空間を有効活用することができるのでしょうか。また、階段下を使うときはどのような点に注意するとよいのでしょうか。

階段下の有効活用方法

  • 収納スペース

階段下活用法の定番といえばなんといっても収納スペースです。収納スペースであれば人が立って入ることができない高さであっても設置できるうえ、リビング、玄関ポーチなど、どこにでも設置することができます。

 

  • トイレ

階段下をトイレにするというのも定番の活用方法です。階段下のスペースは居室としては狭い空間ですが、トイレはそれほど広い空間を必要としないため設置することができます。

ただし、匂いや衛生上の問題もあるため、リビング階段の場合はあまりおおすすめできません。

 

  • 洗濯機置き場

縦型洗濯機の場合はあまり適していませんが、ドラム型洗濯機であれば高さがない階段下スペースに設置することができます。

ただし、階段と脱衣所などの間取りによっては動線が長くなって使いづらくなるため、階段下を洗濯機置き場にするときは家事動線と間取りに注意する必要があります。

 

  • 手洗器を設置する

玄関脇に階段を設置した場合、階段下に手洗器を設けてもよいでしょう。玄関脇に手洗器があると外出後の手洗いを習慣づけやすいだけではなく、ガーデニングや砂遊び、掃除やゴミ捨てなどで手が汚れたときに家の中まで入ることなく手を洗うことができます。来客用の手洗器にもなります。

階段下を使うときの注意点

  • 湿気がたまりやすく暗い

階段の形状などによって差はありますが、階段下は湿気がたまりやすく、薄暗いスペースになりがちです。特に、扉をつけて個室のような空間にする場合は換気用の窓やファンを取り付けたり、照明を取り付けることを検討するとよいでしょう。

 

  • 狭い

居住スペースではなく「通路」である階段は、一般的に必要最小限のサイズで作られるため、階段下スペースも必然的に狭い空間となります。

そのため、階段下にトイレを作ると少し手狭で、介助者と一緒に入ることは困難になります。

また、リフォームで空間を拡張したくても階段があるためできない可能性があるので注意が必要です。

 

  • 収納に使うときは棚などを作っておく

階段下収納は天井が傾斜した形状となるため、天井の低いスペースがデッドスペース化しやすいというデメリットがあります。特に、間口が狭く奥まった形状の収納スペースはこの傾向が強くなります。

階段下を収納スペースとして使用する場合、棚などを作っておくとデッドスペースを減らし、空間を有効活用することができます。

まとめ

階段下スペースは階段の位置や向き、形状などによって適した活用方法が変わります。階段下はリフォームが難しい部分なので、活用するためには慎重に計画する必要があります。モデルハウスなどで実際の活用例を見たり、設計士などと相談しながら計画するとよいでしょう。

 

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