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住宅の新築に伴う保証にはどんなのがあり、期間はどれくらいですか?岐阜市 A様

家を守る「保証」

家電製品などには、初期不良があったときや特定期間内に故障したときに無償交換や無料修理を受けられる保証期間が設けられています。

実は、新築住宅にも家電製品のような保証期間があります。住宅は高額であるだけではなく、不備があったりトラブルが起こったりすると住めなくなったり、ときには命に関わる事態になったりするということを考えると、住む人や家を守る「保証」は非常に重要といえるでしょう。

しかし、その内容や期間については意外と知らない、よくわからないというケースも多いのではないでしょうか。

構造部と雨漏りに対する保証

新築の保証としてもっとも重要な保証が、この構造部と雨漏りに対する保証です。

これは、壁、柱、屋根、床、筋交いといった住宅の構造部などになんらかの不備があり、引き渡し時に想定していた性能を得られなかった場合に適応されます。

例えば、「新築を購入して2カ月で雨漏りが起こった。調べてみたら施工不良があった」というときなどに保証を受けることができます。

ただし、引き渡し後にエアコン設置のために壁に穴をあけた、経年劣化で屋根が傷んだのが原因で雨漏りが起きたなど、施工不良が原因ではない場合は保証対象になりません。

また、施工中に間取りを変更したくなり、構造が弱くなることを承知の上で設置していた柱を切断した。引き渡し時に説明も受けたというような場合も対象になりません。

構造部と雨漏りに関する保証は、10年の保証機関が法律で定められているため、どの業者でも最低10年の保障が受けられます。

また、10年後にその会社のメンテナンスを受けると、保証期間を延長できるという業者もあります。

地盤保証

地盤保証とは、地盤調査や地盤補強工事などを行っていたのに地盤が歪んだり沈んだししたとき、建物や地盤の修復費用などを保証してもらえる制度です。

例えば、地盤調査をしたのに空洞に気づかなかった場合や、地盤調査の結果行った補強工事の内容が適切ではなかったというときは保証対象となります。

ただし、地盤保証は住宅そのものの構造部に対する保証のように義務付けられたものではないため、地盤保証を行っていない建築会社も存在するので注意が必要です。

また、保証期間は10年ですが、保証内容は地盤保証機関によって異なります。

防虫防蟻処理保証

土壌・土台への薬剤処理によるシロアリ対策を行った場合、薬剤の有効期間である5年間の保証を受けることができます。

また、新築時のみ使用できる処理法や薬剤を使用している場合、保証期間が5年以上になることがあります。

FRP防水保証

ベランダや屋上などにFRPで防水施工を行ったときに、施工不良などによって充分な機能が得られなかったときに受けられる保証です。

保証期間や内容は施工業者によって異なりますが、10年保証となっていることが多いようです。

まとめ

新築住宅にともなう保証には様々な種類がありますが、構造部や雨漏りに関する保証は、建築工法や施工内容とは関係なく保証対象となります。

しかし、保証内容や保証を受けられる条件には制限がありますので、内容をよく確認しておくとよいでしょう。

 

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