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分譲マンションと注文住宅のよさを併せ持つコーポラティブハウスとは?

 

近年話題の「コーポラティブハウス」

注文住宅は間取りや設備などにこだわった家を作ることができる反面、セキュリティに不安が残ったり、利便性のよい土地が見つからなかったりします。

分譲マンションはセキュリティや利便性で高い満足感を得ることができるかもしれませんが、間取りや設備などを決められないことがほとんどです。

注文住宅と分譲住宅は、それぞれ異なるメリットとデメリットを持っていますが、近年、両方のよさを併せ持つ新しい住宅として「コーポラティブハウス」が話題となっています。

コーポラティブハウスとは

コーポラティブハウスとは、助け合いや協力を意味する「cooperative」と、住宅を意味する「house」を合わせた和製英語で、英語では「Building cooperatives」と呼ばれる形式です。

一般的な分譲マンションの場合、マンションオーナーが所有する物件を入居希望者が購入しますが、コーポラティブハウスの場合、入居希望者があつまって組合を結成し、自らがオーナーとなり協力して自分たちが住むマンションを建てます。

完成した建物だけを見ると分譲マンションのように見えるかもしれませんが、実際は複数の注文住宅を集めて集合住宅にしたような形式です。

コーポラティブハウスのメリット

分譲マンションの場合、すでに建物が完成していたり、間取りなどがあらかじめ決められたりします。建物完成前のマンションを購入する場合、設備などをある程度変更できることもありますが、自由度が低く自分好みの家にできないかもしれません。

一方、コーポラティブハウスは自分たちがオーナーになってマンションを建てる形式なので、注文住宅のように間取りや設備にこだわることができます。自由度が高く満足できる住宅を手に入れることができるでしょう。

また、マンションを建てる土地は組合員がそれぞれ費用を出し合って購入するため、地価が高く一戸建て用としては購入が難しい土地を購入できるようになります。

注文住宅は家の建築費用が高い分、土地にお金をかけられないというケースが多いため、ある程度の広さを確保しようとすると駅や市街から遠く、利便性が悪い土地になりがちです。しかし、コーポラティブハウスであれば利便性のよい土地にこだわりの家を持つことが可能です。

コーポラティブハウスのデメリット

費用を抑えながら利便性のよい土地にこだわりの家を持つことができるといったメリットがあるコーポラティブハウスですが、いくつかデメリットがあります。

まず、コーポラティブハウスは完全な個人所有の家ではないため、自由度が高いといっても完全に自由というわけではありません。自由なのは基本的に「自分の専有部分だけ」で、共有部分や外観などは組合員の総意に基づいたデザインとなります。

また、専有部分の割合やルールなどを決めて行かなくてはならないため、完成までの打ち合わせ回数が多く、時間がかかってしまうのもデメリットです。組合の立ち上げから完成まで2年程度かかるといわれています。

まとめ

海外では都市再生の手段として活用されているコーポラティブハウスですが、日本ではまだ認知度が低く、建築を手掛けている業者も限られています。

しかし、コーポラティブハウスの仕組みを利用すれば注文住宅や分譲マンションでは得難い住宅を手に入れることができます。

 

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