外壁、屋根、水まわりなど、リフォームの目安はいつ頃ですか?一宮市 H様
家は「買って終わり」ではない
ときどき、「住宅ローンを利用すれば家賃と同じ額で一戸建てが買える」といった内容のCMや広告を見かけることがあり、あたかも「購入すればゴール」のような印象を受けます。
しかし、家は時間が経つと屋根や外壁、水まわりなどが傷んでくるため、定期的な補修が必要になるため、「買って終わり」ということはありません。
住宅を購入するときは、数年に一度かかる補修費用も考慮して返済計画を立てる必要があります。
外壁は8~20年と幅が広い
外壁の補修は、外壁に使用する素材や外壁に使用されている塗料の種類、住宅環境によってリフォームが必要になる時期が変わるため、8~20年と幅が広くなります。
しかし、環境などによっては塗装が剥がれたりヒビが入ったりすることがあるので、2年に一度など定期的にチェックしておくとよいでしょう。
また、外壁の汚れ方も環境などによって異なりますが、3~5年に一度程度掃除するとよいといわれていますので、掃除を兼ねて破損などの点検を行うとよいかもしれません。
「10年に一度」といわれる屋根
屋根も工法や素材、環境によって痛み方が変わる部分ですが、一般的には「10年に一度」がリフォームの目安といわれています。
屋根材によっては10年以上もつことも多いのですが、屋根は普段の生活では見えにくいため気づかないうちに状況が悪化しやすく、雨漏りを起こすと屋根だけではなく壁や家具などにも大きな被害を起こします。
そのため、被害を未然に防ぐための点検という意味でも「10年に一度」と言われています。
水まわりのリフォームは10~20年が目安
浴室、トイレ、キッチンなどの水まわりは屋内にあるため外壁や屋根に比べると傷みにくい設備ですが、10年程度経過するとパーツの劣化が始まります。
水まわりの設備は劣化が始まると進行が早く、壁や床下などで水漏れが起こると住宅そのものを痛める原因にもなるので、10年程度経過したら設備が問題なく使えていても定期的にチェックしたり、配管掃除などを依頼してメンテナンスを行っておくとよいでしょう。
また、水まわりの設備は10年も経過すると質の高い新製品が開発されていることが多いので、「10年経ったら設備を交換する」といった計画を立てておくのもよいかもしれません。
まとめ
このほか、屋内の壁紙やドアなどの建具、床のフローリングなども時間が経過すると補修やリフォームを行う必要があります。
一戸建てを購入するときは「5~10年に一度はまとまった出費がある」ということを意識し、リフォームのための費用を貯蓄できるよう、資金計画・返済計画を立てておきましょう。