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子育て世代の玄関は引き戸か開き戸どちらを選ぶべき?

玄関は引き戸か開き戸か

玄関扉は外から見えるためデザイン性が求められるだけではなく、家の外と中を区切る役割があることから防犯性の高さ、出入りのしやすさ、断熱・防音性などが重要視される部分です。

なかでも、人の出入りが多くなる子育て世代は玄関の利便性や安全性などが気になり、引き戸タイプか開き戸タイプかで悩む人も多いのではないでしょうか。

今回は、引き戸と開き戸、どちらの方が子育て世代向きかをご紹介します。

 

引き戸の特徴

引き戸は横にスライドさせて開け閉めする扉のことです。戸が一枚だけの「片引き戸」、ふすまのように二枚一組になっている「引き違い戸」、戸袋と飛ばれる部分に戸が収納される「引き込み戸」などがあります。

 

いずれのタイプも開き戸に比べると間口を大きく取りやすいため、ベビーカーを押したまま、子供と手をつないだまま、両手に荷物をいっぱい持っているときなどでも出入りがしやすい玄関を作ることができます。扉を開けるときに後ろに下がったりする必要もないため、開け閉めの際に子供とぶつかったりする心配もありません。開閉時に力があまり必要なく、低い位置に手をかけて開けることもできるので子供でも開け閉めができます。

また、風にあおられて扉が勢いよく閉まる心配がなく、構造的にも指を挟みにくいため、比較的安全といえるでしょう。

 

しかし、引き戸は開き戸に比べると価格がやや高く、デザインの種類が少なめです。

また、防犯性や防音性、気密性が開き戸に比べると低い傾向があります。しかし、近年の引き戸は性能が向上しているため、開き戸と同等の防犯性や気密性を持った引き戸も多数存在します。

 

開き戸の特徴

開き戸は一般的に「ドア」と呼ばれるタイプの扉で、戸が一枚の「片開き」、戸が二枚の「両開き」、幅が異なる戸が二枚の「親子開き」などがあります。

 

片開きの開き戸は玄関扉としてスタンダードなため、デザインや素材などの種類が多く自分好みの扉を見つけやすいのがメリットです。価格も手ごろなので費用を抑えてオシャレな玄関を作ることができます。

片開きでは間口の幅を広くするのは難しいですが、両開きや親子開きにすれば間口の幅を広げることができます。

引き戸に比べると防犯性や気密性などが高い傾向があるため、快適で安全な環境を作ることができるのも開き戸のメリットといえるでしょう。

 

しかし、開き戸は周囲にある程度のスペースがないと開閉が難しく、開け閉めの際は後ろに下がらなくてはならない、子供を抱っこしたままや荷物を持ったままの状態では開け閉めがしにくいといったデメリットがあります。取っ手に手が届かない、扉が重いなど、子供は開け閉めがしにくく、構造上指を挟みやすいのもデメリットです。

また、両開きや親子開きにすると間口幅の狭さは解消できますが、開け閉めの手間が二倍に増えるため、面倒でほとんど閉めっぱなしになるケースも多いようです。

 

子育て世代には引き戸がおすすめ

玄関は開き戸でも引き戸でもどちらでも問題ありませんが、開け閉めのしやすさや出入りのしやすさ、安全性などを考慮すると、開き戸よりも引き戸の方が子育て世代向きといえるでしょう。

 

まとめ

引き戸は高齢者や車いす利用者にも利用しやすいため、子育て終了後や老後の生活にも便利です。土地が狭く玄関前にスペースがない場合などにもおすすめなので、立地なども考慮してライフスタイルにあった玄関扉を選んでみてはいかがでしょうか。

 

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