あったら便利なキッチンパントリー!使いやすいパントリーの間取り・広さはどうしたらいい?
パントリーとは
パントリーは常温保存できる食料品や飲料、あまり使わない食器や調理器具のほか、消耗品などを保管するのに使用する収納スペースのことで、その用途からキッチンパントリーとも呼ばれています。災害時の保存食を備蓄したい、お米や小麦粉など保存性の良いものを大量にストックしておきたい、使用頻度の少ないものを片付けてキッチンをすっきりさせたいという方に最適で、近年、パントリーを備えた新築住宅も増えています。
しかし、作ったはいいものの使い勝手が悪いと感じたり広すぎる・狭すぎると感じたりすることもあるようです。今回は、使いやすいパントリーの間取りや広さ、設備についてご紹介します。
間取り
パントリーには大きく分けて、通り抜けできるウォークスルータイプと通り抜けできないウォークインタイプがあります。いずれの場合も重要なのはキッチンからアクセスしやすいことが重要となりますので、出入口はキッチンと直接接続する形がよいでしょう。
対面式キッチンの場合、パントリーの出入り口を背面に作るとアクセスしやすい一方、リビング側からパントリーの中が見えてしまいます。見えるのが気になるという場合は扉などをつけて見えないようにするか、出入り口を直角方向の壁につけるとよいでしょう。
ウォークスルータイプの場合、もう一方の出入り口をどこに接続するかで利便性が変わります。
例えば、玄関と繋いだり、勝手口を設けて駐車スペースの近くに繋いだりすれば買ったものを運び込むのが楽になります。
広さ
パントリーの広さは何をどの程度収納したいか、キッチンの収納力はどの程度かなどによって変わります。食料品や食器、調理器具だけではなく、日用品なども大量にストックしたいという場合はある程度の広さが必要です。ただし、広くしすぎるとデッドスペースが出来たり動線が悪くなるので注意が必要です。
一般的な広さはウォークインタイプは1〜2畳、ウォークスルータイプは2〜3畳程度です。出入り口の幅や通路の幅は70cmほどあれば問題ありませんが、大きなものを出し入れする場合は75cmあると移動しやすくなります。
設備
パントリーに必要な設備は食品などを保管するだけなのか簡単な作業スペースを設けるかによって変わりますが、いずれの場合も照明は必ずつけましょう。手がふさがっていても自動で付くセンサーライトが便利です。
また、ウォークスルータイプは換気設備をつけなくても良いこともありますが、ウォークインの場合は換気扇や換気用の窓をつける必要があります。
収納用の棚は、奥行30〜45cmが理想的といわれています。浅めの棚と深めの棚の2タイプがあると置きたいものに合わせて使い分けられるので便利です。固定式ではなく、高さを変更できる棚がおすすめです。
また、作業スペースを作る場合はコンセントは必須です。作業スペースがない場合も、掃除の時などに使えるコンセントがあるとよいでしょう。
扉はつけてもつけなくても構いませんが、つける場合は引き戸や折れ戸がよいでしょう。
まとめ
食品の保管や食器などの収納に使えるパントリーがあると生活が便利になるというイメージがありますが、動線が悪かったり広さや設備が不十分だったりするとその機能を十分に活かすことができません。作ったのは良いもののデッドスペース化してしまったということを防ぐためにも、用途やライフスタイルを具体的にイメージして広さや間取りを決めるとよいでしょう。