家時間が増えて注目されているファミリーコーナーとは?リビング、2階、キッチンなど設置場所と上手な使い方。
家族がふれあうための場所
近年、家で過ごす時間が増えたことから快適に過ごせる住環境を求める人が増え、家づくりでも「快適さ」「便利さ」を重視する方が多くなりました。
また、家族と一緒に過ごす時間が増えたことから、家族が自然にふれあえる快適で便利な場所として、ファミリーコーナーの設置を希望する方もいます。
しかし、場所を作るだけではほとんど活用されない可能性もあります。ファミリーコーナーはどのような場所に、どのように作ればよいのでしょうか。
ファミリーコーナーの設置場所
ファミリーコーナーは独立した部屋ではなく、あくまで「コーナー」ですので、ある程度の広さがあればどこにでも設置することができます。
一般的なのは、普段から家族が集まるリビングやダイニングですが、階段の踊り場、2階ホールなど、部屋として使われない場所をファミリーコーナーとして活用することもできます。
ファミリーコーナーの使い方
ファミリーコーナーは「家族がふれあう場所」ですが、どのようなふれあい方が合っているかは個人の性格や年齢などによって変わります。
例えば、乳幼児期の子どもは親子で一緒に遊んだり作業することがふれあいになりますが、就学期や思春期になると親子で一緒に遊ぶ機会は減り、ふれあい方も遊びや共同作業から会話中心に変化していきます。
ファミリーコーナーの使い方も、子どもが乳幼児のときは一緒に遊んだり絵本を読み聞かせたりする場所として使い、就学期や思春期に入ったら大人が家事をしている隣で子どもが本を読んでいるというように、同じ空間でまったく別のことができる場所として使うなど、家族に変化に合わせて使い方を変えていくと上手に活用できます。
作る時のポイント
ファミリーコーナーを作る際、重要になるのは「快適さ」です。寒い、暑い、暗いなど快適に過ごせない環境になっているとその場所で長時間過ごすことはできませんので、冷暖房や照明などを設置して快適な環境を作りましょう。リビングやダイニングなどにファミリーコーナーを作れば兼用できるのでコストが抑えられます。
ただし、リビングやダイニングは音が気になることがありますので、静かな環境を求める場合はリビングなどから離れた場所にファミリーコーナーを作ったほうがよいかもしれません。
家族のだれもがアクセスしやすい場所にあることも重要なポイントです。例えば、ファミリーコーナーを寝室の中に作ってしまうと、その部屋の利用者以外はアクセスしづらくなってしまいます。ファミリーコーナーに行くために誰かの部屋を通らなければならない、日常の動線から離れすぎているなどの場合もアクセスしづらく活用されない場所になるでしょう。
日常の動線に近いパブリックスペースであれば家族全員がアクセスしやすく利用しやすい場所となります。
まとめ
フェミリースペースの設置場所や広さ、設備、求められる環境は、ファミリースペースで何をしたいかによって変わります。子どもが勉強している横で読書をしたい、子どもが勉強しているのを見守りながら料理をしたい、子どもを自由に遊ばせながら自分たちもくつろぎたい、など、子どものやりたいことと大人のやりたいことを組み合わせた、「家族がそれぞれやりたいこと」を具体的に考えて作ると、上手に使えるファミリーコーナーになるでしょう。