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注文住宅のサッシ(窓枠)の色選び、何を基準にすればいいですか?

意外と難しいサッシ選び

注文住宅では床や壁はもちろん、サッシまで自由に選ぶことができます。サッシにはアルミニウム製、樹脂製、木製があり、素材によって価格だけではなく性能や質感が異なり、どれを選べばよいか分からなくなることも多いのではないでしょうか。

なかでも、サッシの色は見た目の印象を大きく左右するため、失敗しないよう慎重に選びたいものです。サッシの色を選ぶときは何を基準に選び、どのような点に注意すればよいでしょうか。

サッシの色の選び方

【外側は外壁を基準に】

サッシ外側と内側で異なる色を選ぶことができる場合、外側の色は外壁を基準に選ぶとよいでしょう。

例えば、外壁が黒の場合、サッシの色を「白」にするとサッシが目立って少しうるさい印象になってしまいます。

外壁と同じ「黒」を選ぶとサッシが目立たず落ち着いた印象になります。

外壁の色と同系色を選ぶとサッシだけが目立つのを避けることができます。外壁の色と同系色のサッシがないというときは、どの色にもなじみやすいシルバーを選ぶのが無難です。

 

【内側はインテリアを基準に】

内側はインテリアに合う色を選びましょう。壁紙か床に色を合わせると落ち着いた雰囲気になります。

また、洋室の場合は淡色が適していますが、和室や和モダンの場合は襖や障子の建具をイメージした濃色の方がなじみやすい傾向があります。濃い茶色の家具を多く置く場合も濃い目の色の方がなじみやすいかもしれません。壁や床の色だけではなく、部屋全体のテイストも参考にするとよいでしょう。

 

【外も内も同じ色しか選べない場合】

サッシの外側を内側の色を別々に選ぶことができない場合は、グレーやシルバー系の色がおすすめです。比較的どんな色ともなじむため、外壁と内壁どちらにも合わせることができ、シンプルですっきりとした印象になります。

注意したいこと

【素材ごとの変色速度】

床や壁の色に合わせてサッシの色を選ぶとき、サッシと色を合わせる部分の素材が異なるときは素材ごとの変色の仕方を考慮する必要があります。

例えば、木は年数が経過するごとに色が濃くなりますが、樹脂はほとんど変色しません。そのため、木の床と樹脂のサッシで色を合わせると、床に対してサッシの色が薄すぎるななど、チグハグな印象になってしまうことがあります。木製の床とサッシの色をそろえたいというときは、サッシを木製にするか、床よりも濃いめの色を選ぶと時間が経過してもなじみがよくなります。

また、変色しやすい素材と変色しにくい素材を組み合わせる場合は、色をそろえないというのも一つの方法です。

 

【色見本やシミュレーターは参考程度に】

サッシの色を選ぶときは色見本やシミュレーターを使って選ぶ方が多いかもしれませんが、実際のサッシは部屋の構造や照明によって色見本やシミュレーターとは色味が違って見えることがあります。色見本やシミュレーターは便利ですが、あくまで参考として考え、実物サンプルを見て選ぶようにしましょう。

 

【傷や汚れの目立ちやすさ】

サッシの色を選ぶときは傷や汚れの目立ちやすさも考慮したいポイントです。素材によって目立ちやすさは異なりますが、白、黒、ブラウンは目立ちやすく、グレーや―シルバーは汚れや傷があまり目立ちません。

まとめ

サッシには「ブロンズ」「白」「黒」「ブラウン」「シルバー(グレー)」といった定番色のほか、ピンク、ブルー、グリーンなど、アクセントになる色もあります。どの色を選ぶかでお家の印象が大きく変わりますので、現在だけではなく数年後も見据えて選べるとよいですね。

 

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