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天然芝生、憧れるが管理が面倒…。クラピアなど、芝生に代わるおすすめのグランドカバー4つ。

天然芝生は手間とコストがかかる

庭に天然芝生を敷きたいと考える方は少なくありませんが、芝生は定期的な芝刈りなどの手入れが必要です。きちんと手入れしないと生え方がまばらになったり、一部だけ色が悪くなったりして見栄えが悪くなるため、美しい状態を維持するためには多くの手間とコストがかかってしまいます。

できるだけ手間とコストをかけずに天然芝生のような自然のグリーンを楽しみたいという方は、地面を覆うように生える「グランドカバー」で代用してみてはいかがでしょうか。今回は、芝生に代わるおすすめのグランドカバーを4つ紹介します。

クラピア

クラピアはもともと日本に自生していた「イワダレソウ」を品種改良して作ったグランドカバー専用の植物です。成長が非常に早く寿命が長いうえ、丸みのある葉が地面を覆うように茂っていくため、雑草が生えにくいというメリットがあります。

また、成長期の芝生は2週間に1回程度の芝刈りが必要なのに対し、クラピアは丈が一定以上に伸びないため、年に2回程度刈るだけでよく、手間がかかりません。

また、花は咲きますが種はないため、こぼれ種が落ちて生えて欲しくない場所にまで生える心配がないのも特徴です。また、品種によっては花が殆ど咲かないのもあります。

冬は枯れてしまいますが、踏んでも枯れにくく、暑さにも強いため、芝生代わりに最適といえます。

リピア

リピアはクラピアと同じ「イワダレソウ」の仲間で、ヒメイワダレソウとも呼ばれます。成長が早く病害虫に強い、高温や乾燥に強い、踏んでも枯れないなど、芝生の代用にうってつけです。ほとんど放置でも十分育つため、手間もかからないのがメリットです。

ただし、繁殖力が非常に強いため、雑草だけではなく他の草花も駆逐してしまう可能性があります。生えすぎて困るというケースもあるので注意が必要です。

セダム

セダムは「ベンケイソウ」ともいわれる多肉植物です。色や丈、生え方などが異なるさまざまな品種があるため、庭のイメージや好みの色などで選ぶことができます。寒さ、暑さ、乾燥に強く、丈夫で手間がかかりません。

ただし、多肉植物なので踏圧には弱く、高温多湿環境は苦手です。人があまり通らない場所をグリーンで覆いたいというときに適しています。

クリーピングタイム

クリーピングタイムは料理で使用する「タイム」のなかでも地面を這うように伸びる品種です。繁殖力が旺盛でグラウンドカバーに適しているだけではなく、ハーブらしい爽やかな香りがすることも特徴。寒さ、暑さにも強く踏まれても枯れにくいうえ、香り成分が虫よけの効果を持っているのもメリットです。

ただし、茎が硬いため踏み心地はあまりよくありません。高温多湿や蒸れが苦手です。

まとめ

このほか、シロツメクサやディコンドラ、ワイルドストロベリーなどもグランドカバーとして利用できます。ただし、植える環境や広さなどによっては利用できない植物もあります。

また、繁殖力が強い植物をグランドカバーとして使用するときは、隣家などに広がってしまわないよう注意が必要です。

一度植えると駆逐が難しい植物もありますので、生育に適した環境や管理方法を考慮して、ライフスタイルに合った植物を選ぶとよいでしょう。

 

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