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階段にはどんな種類がある?注文住宅づくりで知っておきたい階段の種類4つ。

注文住宅づくりで知っておきたい階段の種類4つをご紹介します。

階段設計で間取りが変わる

上階と下階を繋ぐ階段は、玄関横やリビングといった設置場所によって利便性が変わるだけではなく、上階の間取り設計に大きく影響します。

また、階段は設置する場所だけではなくどのような種類の形状にするかで必要になるスペースなどが変わりますので、床面積やライフスタイルに合わせた階段を選ぶことが重要です。

今回は階段の種類を4つ紹介します。

 

直階段

もっともシンプルな形状の直階段は、名前のとおり直線で上下を繋ぐ階段です。

古い日本家屋などによくみられる階段で、現在でもロフトに上がる階段などに使われています。

階段室を小さくできるため狭小住宅や屋根裏部屋へのアクセスなどに向いていますが、角度であったり、段差が大きい場合は階段を踏み外しやすく、踊り場がないため下まで転落してしまうという危険があります。

また、建築基準法では4m以上の階高があるときは踊り場の設置が義務付けられているため、利用できる場面が限られています。

 

かね折れ階段

階段の途中が直角に曲がり、L字型をした階段です。

L字型になっている部分が小さな踊り場のようになっているため、万が一階段を踏み外しても下まで落ちるのを防ぐことができますが、折れ曲がり部分の階段が三角形になっていると踏み外しやすいなどのデメリットがあります。

直階段に比べると広い面積が必要になりますが、階段下に収納などを設けるとスペースの無駄を省くことができます。

 

折り返し階段

病院や学校、ビルなどの大規模な建物によくみられる、途中に踊り場がある階段です。

階段全体を見るとU字型になっており、一般住宅では「かね折れ階段」と「折り返し階段」を組み合わせたような「U字階段」「曲がり階段」も採用されています。

踊り場を広く作るため階段のなかではもっとも安全性が高く、イスなどを置いて休憩できる場所を作れば高齢者にも優しい設計になります。

踊り場部分を広めにとってスキップフロアのような感覚で利用したり、階段下を収納スペースに利用することもできます。

 

らせん階段

文字通り、全体がらせん状になっている階段で、古いビルの非常用階段などに使われていた階段です。

見た目がおしゃれで階段をコンパクトにまとめられるため、小規模なデザイナーズハウスのリビング階段に使われることもあります。

しかし、らせん階段は階段の途中に踊り場がない、踏み板部分が三角形になっているため踏み外しやすい、階段の幅が狭いため上下ですれ違いにくいなど、さまざまなデメリットがあります。

また、構造上揺れやすくなるため心理的な不安感が強く、手すりをつかんでいないと危険なため大きな荷物などを両手で抱えて上り下りできないなど不便な面が多いほか、設置価格も非常に高くなるため戸建て住宅ではほとんど採用されません。

 

まとめ

階段は形状だけではなく、踏み板の面積や段の高さ、手すり、素材によって印象や安全性や利便性、メンテナンス性が変わります。

注文住宅の階段設計でお悩みの方は弊社にご相談ください。

 

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