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家を作るなら知っておきたい。窓の種類と特徴。

家を作るなら知っておきたい窓の種類と特徴をご紹介します。

窓が違うと空間が変わる

光と風を取り込む役割を果たす窓は、付ける場所、大きさによって性能が大きく変わります。

また、窓を縦長にするか横長にするかなど、デザインを変えると部屋の印象も大きく変わるため、窓はデザインと機能という二つの面から計画して考える必要があります。

今回は窓選びをするときに知っておくと便利な、主な窓の種類とその特徴を紹介します。

 

定番の「引き違い窓」

一般的に、窓というとイメージするのは引き戸のように横にスライドして開く「引き違い窓」ではないでしょうか。

広く開けることができるため、ベランダやデッキへの出入り口に適しているほか、設置価格が比較的安いという事から賃貸住宅や学校、病院などでもよく見かけることができます。

しかし、構造上気密性が低くなってしまうため、冬は隙間風が入って寒いと感じるかもしれません。

また、通気性や採光性の点ではほかの窓以上に優れているというわけでもなく、価格が手ごろであることと大きく開くことができるという以外のメリットはあまりないといえます。

引き違い窓は少し安っぽく見えてしまう、オフィスのような雰囲気になってしまうというデメリットがありますので、利用するのは掃き出し窓だけにするなど、多用しすぎないほうがよいでしょう。

 

最近人気の「滑り出し窓」

滑り出し窓はドアのように開け閉めできるタイプのドアで、縦長の「たてすべり窓」と横長の「よこすべり窓」の2種類があります。

引き違い窓の場合、風向きによっては外気を屋内に取り込むことができませんが、たてすべり窓の場合、開いた窓の部分が羽のように風を受け止め、屋内に空気を取り込んでくれます。

また、よこすべり窓は開いた窓が屋根のような役割をするため、換気のために雨が降っても室内に雨が降りこみにくいというメリットがあります。

ただし、ドアのように開くという構造上、すぐ外が通路になっている場所や木などの障害物がある場所には設置できません。

 

開ける必要がない場所に「FIX窓」

FIX窓は俗に言う「はめごろし」の窓のことで、開閉ができず採光機能のみを重視した窓といえます。

近年は円形にくりぬいた壁にすりガラス加工で柄などを付けたFIX窓を取りつけるなど、明り取り兼装飾として使われることもあります。

開け閉めの機能が必要ないためほかの窓に比べて価格が安いため、インナーガレージや庭を眺めるための窓、吹き抜けの高い位置につける明り取り用の窓など、開け閉めの必要はない部分に取り入れるとよいでしょう。

 

洋風建築にマッチする「上げ下げ窓」

引き違い窓は横に滑らせて窓を開けますが、上げ下げ窓は文字通り上下に上げ下げして開閉する窓です。

日本の住宅は引き違い戸が定番ですが、ヨーロッパやアメリカの住宅では上げ下げ窓でが主流なため、欧米の方は「日本の窓は寝ている」と表現することもあるそうです。

気密性や機能性は引き違いと差はありませんが、洋風建築とマッチするデザインなのでデザイン性を重視して取り付けてもよいでしょう。

日本では古い列車などに使われてため、木製の窓枠などと組み合わせるとレトロな雰囲気が演出できそうです。

 

解放的な「フルオープンサッシ」

アコーディオンカーテンのように窓が開くフルオープンサッシの魅力は、なんといっても開放感があることです。

広い庭やウッドデッキ、ベランダに面した壁にフルオープンサッシを取りつけると風や光をたっぷり取り込むことができます。

庭やデッキでバーベキューやガーデンパーティを楽しみたい、庭にドッグランを作ってワンちゃんたちを遊ばせながらお茶を楽しみたいなど、アウトドアをアクティブに楽しみたいという人に人気です。

しかし、開口部が大きくなることで気密性が低くなるほか、虫やゴミ、ホコリが家に入りやすい、窓の手入れが面倒などのデメリットがあります。

 

まとめ

窓は年々進化しており、開け閉めの方法や防犯性、気密性、メンテナンス性もどんどん向上しています。

ガラスを変えることで窓の種類によるデメリットを軽減できることもあるため、デザインを重視して採用したいけれど機能面に不満がありそうという場合は業者に相談してみるとよいでしょう。

 

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