注文住宅で、吹き抜けの家にする8つのメリット・デメリットとは?
注文住宅で、吹き抜けの家にしたときのメリット・デメリットをご紹介します。
吹き抜けの家のメリット
吹き抜けは、昔から根強い人気のある空間デザインで、注文住宅や建売住宅といった戸建て住宅はもちろん、近年は集合住宅でも見られるようになってきました。
吹き抜けの家にはどんな魅力とメリットがあるのでしょうか。
メリット1:開放感
頭の上に空間がある吹き抜けは、開放感があり、家を広々と感じさせるため、同じ面積の部屋でも、吹き抜けがない部屋と吹き抜けがある部屋では、吹き抜けがある部屋の方がずっと広く感じられます。
家の顔ともいわれる玄関が吹き抜けになっていると、ゆったりとした余裕のある雰囲気を演出できるほか、リビングが吹き抜けになっているとリラックスできる空間を作ることができます。
メリット2:一階と二階が分断されない
吹き抜けになっていない間取りの場合、一階と二階を繋ぐのは階段スペースのみとなるため、一階と二階が空間的に区切られてしまいますが、吹き抜けを作ると上下の空間が繋がるため、一階にいても二階にいる家族の気配を感じることができます。
一階から直接二階に声をかけることができるため、食事の時間など、階段を上がって声をかける手間も省けるほか、コミュニケーションを積極的に取りたい小さなお子様や高齢者がいる家庭では、吹き抜けがあると安心感が生まれます。
メリット3:採光性
住宅同士の距離が近い住宅地などは、一階に窓を作っても光を取り込むことが難しく、昼でも電気をつけなくてはならないことがありますが、吹き抜けを作ると、二階の壁や天井に窓を設置して自然光を取り入れることができるため、隣家と距離が近い住宅地でも明るく過ごすことができます。
メリット4:風通しがよくなる
吹き抜けを作ることで風通しがよくなり、換気しやすくなることで、湿度の高い梅雨の時期や夏場も快適に過ごすことができます。
吹き抜けの家のデメリット
デザイン性に優れ、機能的でもある吹き抜けですが、場合によってはメリットがデメリットともなるため、間取りに取り入れるときは注意が必要です。
デメリット1:二階スペースの減少
視覚的に広さを演出できる吹き抜けですが、吹き抜け部分は二階の床がないため、居室として使えるスペースが減少してしまいます。
大きな吹き抜けで広さを演出したものの、実際は有効な床面積が少なくて狭くなってしまうということがないよう、吹き抜けと居室のバランスを考える必要があります。
デメリット2:音が筒抜けになる
吹き抜けがあると、一階と二階の音が筒抜け状態になってしまうため、二階でしたプライベートな会話が一階の家族に聞かれてしまう、一階のリビングで接客中に二階で遊ぶお子様の声が聞こえてしまうなど、プライバシーを守ることが難しくなるほか、生活のリズムが大きく異なる家族がたてる生活音が耳について眠れないなどの問題が生じる可能性があります。
プライバシーに敏感な思春期のお子様がいる家庭や、二世帯住宅では特に注意が必要です。
デメリット3:メンテナンス性の悪さ
二階部分や天井部分に窓を設置すると、自然の光を取り込むことができますが、天井近くにはった蜘蛛の巣の除去や、窓の外側の掃除を行うために足場が必要になるなど、掃除が難しいという問題が起こります。
また、外気との温度差が生じやすい北側に窓を作った場合、結露によるカビのにも注意が必要です。
さらに、天井から吊り下げられたライトの電球交換や掃除などに足場が必要となることもあり、メンテナンス性の悪さを感じることがあります。
デメリット4:光熱費がかかる
温かい空気は上に移動するという性質があるため、吹き抜けがあると暖房で温めた空気が一階に留まらなくなり、暖房の効率が下がります。
住宅の断熱性を高くする、床暖房を使うなどの方法で、冬の寒さを軽減することができますが、吹き抜けのない家に比べると、吹き抜けの家の冬の光熱費は高めです。
まとめ
注文住宅で吹き抜けの家にするときは、デザイン性だけではなく、これからのライフプランやライフスタイル、メリット・デメリットを考える必要があります。
吹き抜けのある注文住宅をご希望の方は、弊社にご相談ください。