泥棒の侵入口の6~7割が窓!?防犯ガラスに交換するメリット4つと気になる料金の相場は?
窓の防犯の重要性
泥棒などの侵入者は、無施錠の扉から侵入したり、ピッキングなどで鍵を開けて侵入したりするだけではなく、窓から侵入するケースも非常に多いといわれています。施錠し忘れた窓から侵入するだけではなく、「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」といった手法で窓を割る手口も多いことから、窓の防犯性を高めるにはガラスの防犯性を高めることが重要なポイントになります。
窓の防犯性を高めるのに有効なのが「防犯ガラス」ですが、防犯ガラスに交換するとどのようなメリットがあるのでしょうか。また、交換費用はどの程度かかるのでしょうか。
防犯ガラスとは
防犯ガラスとは、二枚のガラスの間に樹脂などでできた特殊な中間膜を挟んだものです。中間膜にはさまざまな種類があり、厚みなどによっで防犯性やそのほかの機能に差があります。
また、防犯ガラスの中には樹脂の膜だけではなく、透明なポリカーボネートの板が入ったものもあります。ポリカーボネート入りの防犯ガラスは丈夫で、防犯性も非常に高くなります。
なお、ガラスの間に金属メッシュが入った「ワイヤー入りガラス」や、ガラスの表面にコーティングを行うことで割れにくくした「強化ガラス」は防犯ガラスと混同されることがありますが、実際の防犯性は高くありませんので、注意してください。
防犯ガラスのメリット
- 強度が高く割れにくい
防犯ガラスは通常のガラスよりも強度が高く割れにくいため、泥棒などが窓を破って侵入するのを防ぐだけではなく、地震による歪みや台風による飛来物などで窓が破損しにくいというメリットがあります。
一般的に泥棒は浸入に5分以上を避ける傾向があるため、通常のガラスに比べると破るのに時間がかかる防犯ガラスを使用していると泥棒などが侵入をあきらめる確率が高くなります。防犯ガラスだから割れない、絶対に浸入されないというわけではありませんが、被害を少なく抑えることは可能でしょう。
- 断熱・遮熱効果
防犯ガラスに使用する樹脂にUVカット機能が備わっていると、断熱・遮熱効果を期待することができます。また、通常のガラスよりも厚みがあるため、熱を伝えにくく、UVカットなどの機能を持っていなくても断熱・遮熱性がやや高めになります。
- 防音効果
ガラスに厚みがあるだけではなく、中間層の樹脂が音を伝えにくくするため、通常のガラスよりも防音効果が高くなります。外の騒音を軽減するだけではなく、屋内の音も外に漏れにくくなるので、プライバシー保護の役割も果たします。
- 飛散防止効果
万が一ガラスが割れた時でも、ガラスの破片が飛び散りにくいため、災害でガラスが割れた時などに怪我をしにくくなります。
気になる相場は?
防犯ガラスには様々な製品とグレードがあり、防犯性や機能性が高い製品ほど価格が高くなります。
例えば、日本板硝子社製の防犯ガラス「セキュオ30」は90×90cmあたり1万6千円程度が相場ですが、より防犯性の高い「セキュオSP」は6万円程度が相場です。サイズや厚みによっても価格は異なります。
また、ガラスを交換する場合、古いガラスの引き取り代金や施工費などが別途かかるので注意してください。
まとめ
防犯ガラスを使用すると泥棒などの侵入を防ぐことができますが、防犯ガラスだけではなく面格子やダブルロック、防犯カメラの設置などを行うと、より防犯性の高い家を作ることができます。他の対策と合わせて家を犯罪から守りましょう。