メーカー住宅の修理やリフォームもメーカーに頼む？メーカーに頼むべきところと、一般リフォーム業者に頼んでもいいところ。

意外と悩む修理とリフォーム

住宅購入から時間が経過すると、外壁や屋根が傷んできたり、ライフスタイルや家族構成が変わって住宅設備や間取りに不満を感じたりすることがあります。

こんなとき必要になるのが住宅の修理やリフォームですが、どこに依頼すればよいかわからないということもあるのではないでしょうか。

メーカー住宅の場合、修理やリフォームを依頼する相手として最初に考え付くのがその家を建てたハウスメーカーです。

信頼と実績があるうえ、自分の家に一番詳しいのはメーカーなので、これはごく自然な流れといえるでしょう。

ただし、メーカーに修理やリフォームを依頼すると費用が高くなる傾向があるので注意が必要です。できるだけ費用を抑えたいという場合は、メーカーに依頼するのは必要最小限にしておいた方がよいでしょう。

修理やリフォーム工事のうち、メーカーに頼むべき部分は屋根や壁、柱、基礎といった住宅の構造そのものに関わる部分です。

例えば、間取り変更などで壁の一部に開口部を設けたいという場合、開ける場所によって住宅強度に影響が出てしまうということがあります。

メーカーは住宅の図面を持っているため、壁のどの部分に穴をあけてもよいか判断することができますが、図面を持っていない一般のリフォーム業者はその位置を正確に判断することができず、「切ってはいけない柱を切ってしまった」などの事態が起こる可能性もあります。

また、大手のハウスメーカーはアフターフォローがしっかりしていることが多いため、重要な部分の工事を任せるのに最適です。

壁紙の張り替えやキッチン台の交換、階段手すりの設置といった修理やリフォームは、ほとんどの場合、住宅の構造に影響しません。

そのため、メーカーに依頼する必要性が低いので、費用節約のために一般のリフォーム業者を利用することを検討してもよいでしょう。

ただし、一般のリフォーム業者のなかには悪質な業者や質がよくない業者もいるので注意が必要です。

メーカーと一般のリフォーム業者で迷ったとき、複数の業者のうちどこを選ぶかで悩んだときは、修理やリフォームについてプロの視点で提案をしてくれるといったの提案力の高さや信頼性を重視して選ぶとよいでしょう。

例えば、古いキッチン台を新しいものに交換するとき、機能と価格だけで商品を提案する業者よりも、機能などに加えて身長を考慮した高さのキッチン台を紹介してくれるような業者のほうが満足度が高くなります。

メーカー住宅の修理やリフォームを行うとき、「一番詳しいのはメーカーだからメーカーにすべて任せる」というのも一つの選択肢ですが、すべてをメーカーに任せると費用が高くなりがちです。

できるだけ費用を抑えたいというときは、その内容や規模によってメーカーと一般のリフォーム業者を使い分けるとよいでしょう。