注文住宅のエアコン設置。建築時か後付けか。
注文住宅にエアコンを設置するタイミングについてご紹介します。
建築時か、後付けか
夏の猛暑が厳しい近年、エアコンは生活必需品となっています。
注文住宅で家を建てるときも、どの部屋のどの位置にエアコンを取り付けるかを考えなくてはいけません。
ところで、エアコンを設置するなら建築時と入居後のどちらがよいのでしょうか。
建築時につけると割高になりやすい
建築時にエアコンを取り付けるとエアコン配管を建物のなかに通すことができるため、見た目がすっきりするだけではなく、天井埋め込み型のエアコンなどを取り付ける時もスムーズです。
また、エアコン設置のために穴をあける必要がありますが、家を建てる業者とエアコンを取り付ける業者が異なる場合、穴をあけるときに断熱材などを破損してしまう可能性があります。
建築時にエアコン設置を依頼すると、「壁のどの部分なら穴をあけてもよいか」を把握しているため、断熱材を破損してしまうという心配がありません。
ただし、建築時にエアコンの取り付けを依頼すると後付けするときよりも割高になる傾向があります。
また、「子どもが大きくなったら使う部屋」など、入居から使用までに期間が空く部屋にエアコンを設置すると、実際に使用するまでにエアコン内にホコリがたまったり、部屋を使うようになったときに販売されているエアコンよりも性能が劣ったりするため、入居後しばらく使用する予定がない部屋のエアコンは後付けがおすすめです。
後付けするなら下準備を
エアコンを後付けする場合、エアコンの設置個所にコンセントがないとコンセント増設工事を行わなくてはなりません。
また、壁にエアコンホース用の穴が開いていないと、穴あけ工事も依頼しなくてはならず、取り付け工事費用が余分にかかったり、壁の断熱材を破損してしまったりする可能性があります。
エアコンを後付けする場合、「エアコンをつけるための下準備」としてコンセントとエアコンホース用の穴をあけてもらうよう、建築時に依頼しておきましょう。
コンセントと壁の穴あけ工事なら、建築時にエアコンを設置するよりも費用を抑えられるうえ、エアコン本体を取り付けるときに追加工事を行う必要もなく、壁を傷つけることもありません。
まとめ
エアコンの設置費用を抑えたいという場合や、今すぐに使う予定はないけれど将来必要になるという場所にエアコンをつける場合は「後付け」がおすすめですが、後付けで計画する場合はエアコン用のコンセントや壁の穴など、取り付けの下準備を行っておくとよいでしょう。
また、見た目をすっきりさせたいというときや、天井付けのエアコンを取り付けたいというときは建築時の取り付けが適しています。
さらに、気温が高いシーズンに入居する場合、「入居してからエアコンを購入して設置しよう」と考えていると、取り付け工事の予約がいっぱいで1カ月近く待たなくてはならないということもありますので、建築時に設置してもらうか、入居前にエアコンを購入して設置工事の予約を入れておくとよいでしょう。