【2022最新】住宅ローンの金利相場はどうなる?わかりやすい利息の計算方法もご紹介
住宅ローンの金利は変動する
住宅ローンの金利は金融機関や商品によって異なるということは知られていますが、同じ金融機関の同じ商品であっても、社会情勢などの影響を受けて変動するということは意外と知られていません。
たとえば、景気の低迷が続いている近年は「低金利時代」といわれており、金利は1%を下回ることも少なくありませんが、経済が活発だったバブル期は金利が8%近くになることもあったといわれています。
時代に合わせて変化する住宅ローンの金利。2022年の金利相場はどのくらいになるのでしょうか。
金利タイプは大きく分けて三つ
住宅ローンの金利タイプには、大きく分けて「変動金利型」「固定金利型」「固定期間選択型」の三つがあり、それぞれのタイプによって異なる金利が設定されています。
「変動金利型」は金融情勢に連動して金利が変更するタイプで、半年に一度金利の見直しがあり、金利の変動による返済額の変更が5年に一度程度のペースで行われるのが特徴です。金利タイプの中ではもっとも低い金利で利用できることが多いため、低金利が続くことが予想される場合はメリットが大きい金利タイプといえます。
「固定金利型」は金融情勢などに関係なく、借入期間中の金利が固定されているタイプです。金利上昇リスクがないので安心感があります。ただし、金利はほかのタイプよりも高めで、金融機関などによっては変動金利の2倍程度に設定されていることもあります。
「固定期間選択型」は一定の期間は固定金利とし、その期間が過ぎたら改めて金利タイプを選べるという方式です。変動金利と固定金利の中間のようなタイプで、固定期間中の金利は固定金利型で設定されている金利よりも低めになっているのが一般的です。
2022年の金利
住宅ローンの金利は金融機関などによって異なりますが、住宅金融支援機構が発表した「民間金融機関の住宅ローン金利推移」を見ると、「変動金利型」「固定期間選択型」共に過去10年の金利はほぼ横ばい状態となっています。
また、グラフには記載されていませんが「固定金利型」の金利もほとんど変化していません。
金利は景気が良くなると上昇するのが基本ですので、景気回復が見込めない以上、金利上昇もほとんどないということが予想できます。2022年の景気がどうなるかはわかりませんが、新型コロナウイルス感染症などの影響を考えると一気に好転するとは考えにくく、金利も過去10年と同様の低金利が続くと予想されます。
参考:民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等):長期固定金利住宅ローン 【フラット35】 (flat35.com)
各タイプの金利相場は、変動金利型が0.4〜0.6%、固定金利型が1.2〜1.4%が概ねの目安です。
利息の計算方法
住宅ローンの利息の額は、元本に金利をかけて計算することができます。
金融機関などに表示されているのは「年利」であることが多いので、それを12で割って「月利」を出し、ローン残高にかけると毎月の利息額を計算できます。
総利息額は毎月の金利を合計すると求めることができますが、返済タイプによって元金の減り方が違うなど、計算が複雑なのでシミュレーターを利用するとよいでしょう。
参考:総支払額の計算 | 一般財団法人 住宅金融普及協会 (sumai-info.com)
まとめ
2022年の住宅ローン金利は2021年とそれほど変わらないと予想されますが、社会情勢によって大きく変化する可能性もあります。住宅ローンを組むときは、そのときの金利や金融情勢を見極め、自分に合った商品や金利タイプを選ぶとよいでしょう。