敷いてからはほったらかし?人工芝の耐久性とメンテナンスについて。
人工芝にも寿命がある
天然の芝生のように芝刈りや水やりなどが必要ない人工芝は、一度敷いたらずっとそのままでよいと思われがちです。しかし、天然の芝生ほどのメンテナンスは必要ないとしても、全くメンテナンスしなくてもよいわけではありません。
また、人工芝は天然芝のように枯れることはありませんが、芝が寝てしまう、色あせてしまうなど、経年劣化を起こして寿命を迎えます。
今回は、人工芝の耐用年数やメンテナンス方法をご紹介します。
耐久性と寿命
人工芝の材質は大きく分けてポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンの3種類がありますが、ナイロンは紫外線の影響を受けやすく柔らかいため、耐久性がやや劣り寿命が短い傾向にあります。
ポリプロピレンとポリエチレンは耐候性が高く丈夫で、亜鉛や鉛を含んでいないポリプロピレンとポリエチレンであれば、紫外線の影響も受けにくく変色や劣化も起きません。
また、芝の形状や厚みによっても耐久性が変化します。厚みや立体感があるほど耐久性が高く、薄く平らであれば寿命が短くなります。
このほか、使用環境によっても寿命が変化しますが、平均すると人工芝の耐用年数は7~8年程度といわれています。
しかし、安価な製品は2年程度しかもたないことがある反面、高価な人工芝であれば10年もつこともあります。人工芝の耐用年数は製品ごとのばらつきが大きいといえるでしょう。
人工芝のメンテナンス
人工芝は基本的にメンテナンスフリーですが、メンテナンスを行うことで劣化などを防ぎ寿命を延ばすことができます。
【重いものを乗せたままにしない】
人工芝は踏んでも起き上がるように作られていますが、車などで繰り返し踏まれたり、ガーデンチェアなどの重いものが置かれたままになっていると芝が倒れたまま起き上がらなくなることがあります。
手入れを行うことで戻ることもありますが直すのは困難なため、人工芝の上に長期間に渡って重いものを乗せたままにせず、定期的に位置を変えるなどして芝が倒れるのを防ぎましょう。
【ほうきで定期的に掃く】
ほうきで掃くと芝の間に入った落ち葉などのごみを取り除けるだけではなく、倒れた芝を起こすブラッシング効果も得られます。
【汚れがひどいときは水洗い】
人工芝は耐水性があるため、泥などで酷く汚れた時は水洗いすることができます。汚れを放置しているとすぐに劣化するというわけではありませんが、美観を損ねてしまうので、気になるときは水洗いするとよいでしょう。
ただし、湿ったまま放置しているとカビが生える原因となりますので、洗うのは天気の良い日を選んでください。
まとめ
人工芝の耐用年数は品質によって異なりますが、使用環境によっても左右されるため日頃の手入れやメンテナンスを行うことで寿命を伸ばすことが可能です。
また、使用環境に合っていない製品を選ぶと早く劣化する可能性がありますので、人工芝を選ぶときは使用する場所やライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。