用途やインテリアに合ったドアノブの選び方3つ。
意外に目立つドアの取っ手
ドアの取っ手はドアの付属品というイメージから「使えれば何でもいい」と考えがちですが、ドアや壁、床など、周囲とのバランスが悪いと目立って違和感が出てしまったり、取っ手だけが浮いた印象になったりします。
また、取っ手にはさまざまな種類があり、どの取っ手を使うかで利便性が変わるため、「とりあえず」で選ぶと後悔することもあります。
ドアの取っ手を選ぶとき、どのようなポインを意識すればよいでしょうか。
用途にあった種類
ドアの取っ手には大きく分けて「ノブ型」「レバー型」「ハンドル型」があります。
ノブ型は「握り玉」「丸型」などと呼ばれるタイプで、ドアの取っ手としてはオーソドックスな形状です。手でしっかり握って手首をひねるように回すとドアを開く仕組みで、比較的安価ではありますが、両手がふさがっているときや握力が弱い高齢者や子供は扱いにくいというデメリットがあります。
レバー型は床に対して水平のレバーがついた形で、レバーを上から下に下げるとドアを開けられます。手がふさがっていても肘などでレバーを下げられ、子供や高齢者でも扱いやすいといメリットがありますが、レバーに衣服やバッグのひもが引っかかることがよくあります。
ハンドル型は床に対して垂直につけるタイプで、引き戸にも利用されます。ロックがついていないタイプのほか、ハンドルの上部についた小さなレバーを押し下げるとロックが外れてドアを開けることができる「サムラッチハンドル」などもあります。
それぞれの特徴を踏まえ、用途や場所にあった取っ手を選びましょう。
例えば、手が濡れたり汚れたりしていることが多い洗面所やキッチンのドアはノブ型よりもレバー型が適しています。
また、狭い廊下沿いに取り付けられたドアにハンドル型の取っ手を使うと服などをひっかける可能性があるためノブ型の方がよいかもしれません。
色やデザイン、サイズのバランス
ドアや壁、床などの色と取っ手の色やデザインのバランスが良くない、ドアに比べて取っ手が大きすぎるなど、見た目がアンバランスだと取っ手だけが目立って違和感が出てしまいます。色やサイズのバランスを意識して選びましょう。
色選びに悩んだときはドアや床の色が明るい場合はシルバー、暗めのときはブロンズを選ぶと無難です。ドアとの組み合わせ方次第で印象が大きく変わるので、インテリアとトータルでコーディネートするとよいでしょう。
装飾性が高い取っ手はグレードに注意
彫刻などが施された装飾性の高い取っ手は一般的な取っ手よりも品質の良し悪しが目立ちます。高級感のある装飾の取っ手であっても品質が低いと安っぽい印象になるため、装飾性の高い取っ手を選ぶときはグレードに注意しましょう。
まとめ
ドアの取っ手にはさまざまなタイプ、色、デザイン、価格のものがあるほか、錠がついているもの、鍵がかかっていることがわかる表示板付きのものなどもあります。ドア本体とのバランスやイメージはもちろん、使用する場所に合わせた方式・機能の取っ手を選びましょう。