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玄関の方角って必ず南じゃなくてもいい?東西南北、各方角ごとの特徴は?

南玄関にこだわらなくてもいい

昔から、玄関の向きは南がよいといわれていますが、これは古来からある風水の考えによるものです。

風水は生活を自然環境に適合させる知恵の一つであり、機能が低く湿気などがたまりやすかった昔の住宅においては、日当たりが良い南側に玄関を作るのは理にかなったものでした。

しかし、土地の条件によっては玄関を南向きに作ることができない、ことがあります。風水を気にする人は少なくありませんが、現在は住宅の機能そのものが上がっているため、南にこだわる必要はない、東西南北どの向きでもよいと言われています。

各方角にはどのような特徴があるのでしょうか。

東向きの玄関

東向きに玄関を配置すると日当たりの良い南側に庭を作っても、動線を工夫すればプライバシーを守ることができます。朝日がまぶしく感じるのはデメリットといえますが、朝日には目覚めをよくする効果があるためデメリットばかりとは言えません。早い時間から日光が入るため、冬場は気温が早く上がります。

風水でも、東向きの玄関は南の次によい方位とされています。欠点が少なく、朝すがすがしい気持ちで家を出ることができる玄関になるのではないでしょうか。

西向きの玄関

西向きの玄関は庭を南に作りやすいといった点では東向きと同じですが、午前中は日陰になり午後から日が当たるという点が異なります。

紫外線が強い時間帯に多くの日が当たるため、気温が上がりやすい、紫外線でドアなどが劣化しやすい、西日が眩しいなどのデメリットがあります。直射日光が当たらないよう庇を作る、壁やドアの断熱性能を高めるなどの方法でデメリットを解消するとよいでしょう。

日照時間が長いため、玄関前に花や気を植えるのに適しています。冬は夕方以降も玄関が温かく感じられるのもメリットといえます。

南向きの玄関

一日中日当たりがよい南に玄関を作ると、玄関前に積もった雪が溶けやすいため冬の出入りがしやすい、花や木を育てて玄関周りを華やかに仕上げられる、玄関スペースが一日中温かいなど、様々なメリットを得ることができます。

ただし、日照時間が長いため紫外線でドアなどが劣化しやすい、日差しの強い夏は気温が高くなりやすいため、南玄関にする場合は庇や屋根を設けるとよいでしょう。

また、庭やリビングを玄関と同じ南側に配置するとプライバシー性が低くなる、玄関前に駐車スペースを作ると南側に庭を造れない、作っても十分な広さを確保できないなど、間取り設計が難しくなるといったデメリットがあります。

北向きの玄関

日当たりが悪い北向きに玄関を作ると、冬は冷たい風が吹き込んで冷えを感じやすくなります。雪が溶けにくいのもデメリットといえます。

しかし、北向きに玄関を作ると日当たりがよい南側に庭やリビングを配置することができます。玄関側からは見えない位置になるため、プライバシー性が高く、快適で安心できる庭やリビングを作れるのは大きなメリットといえます。

まとめ

玄関の向きはどの方角でもメリットとデメリットがあるため、一概に「この方角が正解」ということはできません。、屋根、塀、断熱施工などでデメリットを解消すれば快適な玄関を作ることができますので、希望する間取りやライフスタイルにあった方角を選ぶとよいでしょう。

 

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