おしゃれで防犯性もいい?最近よく見る、横長窓と縦長窓のメリットとデメリット。
スタイリッシュな横長窓と縦長窓
日本の住宅に取り付けられた窓といえば、本を開いたような縦横比の引き違い戸が一般的でしたが、近年は縦が短く横に長い「横長窓」や、横幅が狭くて縦に長い「縦長窓」も人気を集めています。
見た目がスタイリッシュでおしゃれということから採用する方が増えていますが、満足している方が多い一方、「普通の窓にすればよかった」と後悔する方も少なくありません。
横長窓と縦長窓にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
横長窓・縦長窓のメリット
- 防犯性が高い
横長窓と縦長窓は外側から開閉しにくいため、空き巣などの侵入を防ぐことができます。また、開口部の縦、または横が狭いため、仮にガラスを完全に外してしまったとしても侵入するのが難しく、一般的な引き違い窓に比べると防犯性が高くなります。
- プライバシー性が高い
横長窓や縦長窓は外から見た時に屋内の見える範囲が狭いという特徴があります。また、横長窓の場合は高い位置や低い位置に設置することが一般的なので、人の視線を避けることが可能です。通常の窓に比べるとプライバシー性が高く、安心して過ごすことができます。
- 採光性がよい
高い位置にある横長窓は人の視線を気にしなくてもよいため、日中でもカーテンを開けたまま過ごすことができます(カーテン自体を取り付けないケースが多い)。直射日光が入ってまぶしいということもなく、一日中安定した光を取り込むことができます。
また、縦長窓も一般的な窓よりも高さがあるため採光性が高くなります。
縦長窓・縦長窓のデメリット
- 開閉方式が制限される
縦長窓や横長窓はどちらか一方が極端に長い形状をしているため、開閉方式に制限ができやすいというデメリットがあります。一般的に横長窓や横長窓は「滑り出し窓」という形式が選ばれることが多いのですが、滑り出し窓は外に向かって開くため、網戸を屋内側に設置しなくてはならず、開閉時に手間がかかります。
- カーテンなどのコストがかかる
縦長窓や横長窓にカーテンやブラインド、シェードなどを取り付ける場合、既製品でサイズが合うものを探すのはほぼ不可能です。オーダーメイドで作らなくてはならないため、コストがかさんでしまいます。
また、窓の開閉方式や位置などによってはカーテンやブラインドの取付方法が制限されることもあるので、注意が必要です。
- 掃除が難しい
一般的な窓は屋内側から外側に腕を出して掃除することができますが、横長窓や縦長窓は手の届かない範囲が広く、掃除がしにくくなります。基本的には家の内側から掃除することになりますが、高い位置に設置した横長窓や縦長窓の上部などは掃除が難しいと感じるでしょう。
まとめ
おしゃれで防犯性が高く、プライバシー性が高いといったメリットのある横長窓と縦長窓ですが、メンテナンスが難しい、カーテンなどを取り付ける際にコストがかかる、開け閉めが面倒といったデメリットもあります。見た目のイメージだけで選ぶのではなく、目的やライフスタイルに合っているかなどを考慮して、自分に合ったスタイルの窓を選びましょう。