おしゃれな室内縁側、ヌックのメリット5つ。
「ヌック」とは「温かくて居心地のいい場所」
近年、共働き世帯増加やスマホ・ケータイの普及などの影響から家族団らんの機会が減ているといわれています。
そういった社会背景から、注文住宅で家を建てるときに家族団らんの場所として、間取りに「ヌック」を取り入れたいと考える方が多いようです。
「ヌック」とはヨーロッパ生まれの団らんの場所のことで、「こもれる場所」「秘密基地」といったニュアンスのある空間ですが、日本では言葉の響きから「温かくて居心地のいい場所」という意味も持っています。
床より一段高い小上がり状の空間で、用途が昔ながらの「縁側」に似ていることから「室内縁側」と呼ばれることもあります。
くつろげる空間ができる
温かくて居心地がよい場所である「ヌック」は、硬くて冷たいフローリングの床ではなく畳敷きなどクッション性のある床を採用します。
また、「こもれる空間」「秘密基地」という空間を意識して作られたヌックは広すぎない程度の半個室空間ですので、本を読みながらゴロ寝をするなどゆったりくつろげる場所となります。
コミュニケーションの場所になる
床より一段高いヌックは腰掛けるのにちょうどよい高さで、ベンチのように並んで座って会話するのにも最適です。
また、リビングのイスに座っている人とヌックに腰かけている人、寝転がっている人との視線の高さが近いため、コミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。
子どもの遊び場所になる
床よりも一段高いヌックは見通しがよく家具などの死角になりにくいため、小さな子どもを遊ばせながらキッチンで料理をしたいというときなどに最適な子どもの遊び場となります。
また、ヌックの床を畳敷きにしていれば赤ちゃんを寝かせておくことができるうえ、フローリングの床よりも柔らかいため転倒しても怪我をしにくくなります。
転落しないよう対処する必要はありますが、狭い場所が大好きな子どもにとっては格好の遊び場所になるでしょう。
空間に奥行きができる
ヌックがあると空間に立体的なメリハリが生まれ、奥行きのあるおしゃれな印象になります。
また、隣接する空間とのバランスにもよりますが、ヌックがあると視覚効果で部屋が広く見えるのもメリットです。
収納スペースをつけられる
一段高くなったヌックは、腰板部分を棚にしたり、床下の空間を活用して収納をつけたりすることができます。
収納力が不足しやすい狭小住宅に収納スペースつきのヌックを設けると、床面積を減らさず収納力をアップすることができます。
まとめ
様々な用途に利用できるヌックがあると、ライフスタイルの幅が広がるだけではなく、気軽にくつろいだり、家族がコミュニケーションを取ったりできる心地よい空間を作ることができます。
空間に奥行きが生まれる、おしゃれな印象になる、収納スペースは増えるなどのメリットもあるので、ヌックを取り入れた間取りを検討してみてはいかがでしょうか。