壁紙の種類と選ぶ際のポイントについて教えてください。
壁紙の種類と選ぶ際のポイントをご紹介します。
壁紙の種類と選び方のポイント
壁紙は部屋に占める割合が大きいため、色や柄、素材の選び方一つで印象が大きく変わります。
さらに、見た目が違うだけではなく種類ごとに様々な特徴があるため、どの壁紙を選ぶかによって生活のしやすさも変化するので、ライフスタイルに合った壁紙選びが重要となります。
壁紙にはどのような種類があり、どのように選べばよいのでしょうか。
壁紙の種類
壁紙には「ビニールクロス」「紙クロス」「布クロス(織物壁紙)」「木質系クロス」「無機質系クロス」があります。
【ビニールクロス】
現在、日本の住宅でもっとも普及しているのがビニールクロスといわれているほど普及しているビニールクロスは、塩化ビニールなどを主原料とした安価で耐久性の高い壁紙です。
加工が楽なので色柄の種類も多く、プリント柄、大理石調、凹凸のあるエンボス調など様々なタイプが存在します。
【紙クロス】
パルプやコウゾ、ケナフなどから作られた紙クロスは、紙特有の柔らかい風合いが魅力的な壁紙です。
パルプを使った紙クロスは欧米でよく使われるタイプなので、部屋の雰囲気をカントリー調やフレンチ調などの洋風に仕上げたいときはビニールクロスよりもしっくりくるかもしれません。
また、和紙タイプの紙クロスは和室や和モダンと相性がよいでしょう。
耐久性を上げるためにビニール素材を混ぜているものもあります。
【布クロス】
木綿や麻などの天然素材を使ったタイプと、ポリエステルやレーヨンを使った化学繊維を使ったタイプ、シルクやサテンなど光沢感のある素材を使ったタイプなどがある布クロスは、破れにくく頑丈で、高級感や重厚感がある見た目が特徴です。
ホコリがつきやすく、汚れを落としにくいというデメリットがありますが、布特有の質感や通気性のよさ、調湿性のよさなどのメリットがあります。
ただし、普及率が低いため取り扱い業者が少ないのが難点です。
【木質系クロス】
木質系クロスは薄くスライスした木材やコルクの裏側に紙やアルミをはり、シート状に加工した壁紙です。
木の温もりを感じたいという方や、腰壁のようにアクセントとして張りたいという方に人気があります。価格はやや高めです。
【無機質系クロス】
自然素材の土や石、セラミック、ガラス繊維などを原料とした無機質系クロスは、素材感を活かした個性的な壁紙やシンプルモダンデザインの壁紙など、様々なタイプの壁紙が販売されています。
なかでも、調湿性の高い珪藻土を使ったクロスは人気があり、和室によく使用されます。
また、壁紙ではありませんが壁の仕上げには漆喰、聚楽(じゅらく)などの塗り壁、板壁などもあります。
選ぶときのポイント
壁紙は見た目の質感や価格が違うだけではなく、それぞれ異なる特徴を持っています。
選ぶときは「抗菌性」「防カビ性」「防水性」「耐火性」「調湿性」などのクロスが持っている機能性と使う場所に必要な機能があっているかどうかを考慮して選ぶとよいでしょう。
例えば、キッチンや洗面所などの水回りに使うクロスは防水性が高いビニールクロスや表面に防水コーティングが施された紙クロスなどが適していますが、紙クロスはビニールクロスよりも耐火性が低いためキッチンには不向きです。
まとめ
部屋の面積の大半を占める壁紙は、見た目で部屋の印象が大きく変わるだけではなく、機能性によって部屋の環境を左右するという重要な役割を持っています。
手入れのしやすさや汚れやすさ、耐久性もそれぞれ異なりますので、部屋のイメージだけではなく、部屋の用途などに合った機能をもつ壁紙を選ぶとよいでしょう。