注文住宅で失敗しない、建てる前に知っておくべき4つのポイント
注文住宅で失敗しない、建てる前に知っておくべき4つのポイントをご紹介します。
注文住宅は「なんとなく」で失敗する
「家は建売ではなく注文住宅がいい」と考えている人は多いですが、その理由を聞くと「なんとなくいいような気がする」と答える人が意外といます。
実は、注文住宅での失敗の多くは、「なんとなく注文住宅にした」「なんとなくこの土地にした」「なんとなくこの間取りにした」など、「なんとなく」が原因になっていることがほとんどです。
注文住宅で失敗しないためには「なんとなく」を減らすことが重要です。
ポイント1:住宅ローンを知る
注文住宅を建てるうえで最も避けたい失敗は「家を建てたが支払いができず、すぐ手放すことになった」というケースです。
この失敗は、ローンを組んだはいいものの、月々の返済額の負担が大きすぎたというパターンと、家を建てた後に住宅ローンの審査が通らなかったというパターンです。
そもそも住宅ローンとは、家を担保にお金を借りるローンですので、家が建っていない注文住宅では、すぐにローンを組むことができません。
そのため、家を建てる前は「つなぎ融資」などを利用して必要な費用を払い、家が建ってから住宅ローンを契約するという形になります。
ですので、いざ住宅ローンを組もうおしたら、収入などの条件で組むことができなかったということも起こり得るということです。
注文住宅で家を建てる前に、住宅ローンの仮審査や返済シミュレーションを行い、自分が住宅ローンを組むことができるのか、いくらのローンを組めば返済額がどのくらいになるのかなどを知り、返済計画を立てておくと、予算の目安を立てやすくなります。
ただし、注文住宅建設は住宅だけではなく土地の購入費用が必要になるほか、住宅購入のための法的手続きや、住み始めてからはメンテナンスや税金などがかかるため、予算を組むときは住宅ローン以外の費用にも注意してください。
ポイント2:土地を知る
土地と家屋がセットになっている建売住宅とは違い、注文住宅は家を建てる土地を自分で用意する必要があります。
家を建てる土地探しでは、土地の広さや形状、場所だけに意識がいってしまいがちですが、土地には「都市計画」に基づいたさまざまな区分があり、区分によって建てられる住宅の広さや工法などの制限が異なります。
また、土地の種類が「農地」となっている場合は、農地転用の手続きをしなくては家を建てることができず、また、必ずしも農地転用ができるとは限りません。
「大きな家を建てるために広い土地を購入したが、建てられる大きさに制限がある土地だった」「3階建ての家を建てるつもりだったのに、2階建てまでしか建てられない土地だった」「手ごろな価格の広い土地を買ったら農地で家を建てられないことが分かった」といったことが無いよう、土地を購入する前にその土地がどのような区分に当てはまっているかを確認しましょう。
また、将来的に構想道路や幹線道路が敷かれる計画がある場合、土地の環境や地価が大きく変化する可能性があります。
地価が上がると固定資産税も上がってしまいますので、将来的な都市計画も確認しておくとよいでしょう。
もちろん、駅や病院、学校などの距離も大切ですので、土地選びは「環境」「価格」「内容」を考慮したうえでじっくり行ってください。
ポイント3:生活を知る
家は単なる入れ物ではなく生活をする場所ですので、その家でどんな風に暮らしたいかをしっかりイメージする必要があります。
生活のイメージが固まっていると、必要になる部屋の広さや廊下などの幅、生活動線、設備が具体的に把握できるようになります。
特に間取りは「なんとなく」で配置や大きさを決めると後悔するポイントですので、住宅展示場やモデルハウスを見に行き、使用感やサイズを確かめてプランを立てることをおすすめします。
間取りの打ち合わせを行うときに活用できるよう、写真を撮る、メジャーなどでサイズを測っておくとよいでしょう。
自分や家族の趣味や生活スタイル、体格などによって必要な設備の大きさや設置場所も変わるので、自分たちが今どんな生活をしているのかを知ることも重要です。
ポイント4:業者を知る
注文住宅を建ててくれる業者には、大きく分けてハウスメーカーと地元の工務店の2通りがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
また、耐震設計に自信がある、木造住宅を得意としている、女性向けの家づくりをメインにしているなど、ハウスメーカーや工務店ごとに特色があり、施工費用にも違いがありますので、見積もりを取って比較することも重要です。
値段だけではなく、相談や打ち合わせに親身になってくれるか、希望していないオプションをやたらと勧めてこないかなども比較して、自分に合った業者を選ぶとよいでしょう。
まとめ
注文住宅を建てるときは、建売住宅を購入する場合とは違い、さまざまなことを自分で決めなくてはなりません。
そのため、事前にしっかりと情報収集を行い、プランを練っておかないと失敗してしまう可能性があります。
無料の見積もりサービスや金融機関のシミュレーション、住宅展示場や住宅講座などを活用して、失敗しない家づくりを目指しましょう。