子どもの小学入学に合わせてマイホームを完成したいが、いつから動けばいい?
入学に合わせて家を建てる
中古住宅購入など、すでにある住宅に住むつもりで購入した場合、マイホームを手に入れるまでにかかる期間はそれほど長くありませんが、新築する場合は工期以外にも多くの時間がかかります。
そのため、入学などのタイミングに合わせて家を建てたいという場合は入居予定日から逆算して準備を始める必要があります。
なかでも、注文住宅は検討しなければならない項目が多いため時間がかかる傾向があることから、「できるだけ早く準備した方がよい」といわれています。
注文住宅を建てる場合、いつから動くとよいのでしょうか。
土地探し・業者探しからスタート
注文住宅建築は土地探しと業者探しからスタートします。
土地探しは、住みたいエリアや希望する住環境などを具体的にイメージし優先順位をつけるところから始めましょう。子どもがいる場合、自治体の子育て支援の内容や学区なども考慮したいポイントです。土地選びにかかる時間は条件などによって異なりますが、少なくとも2~4か月程度かかるといわれています。
また、業者選びは住宅展示場やモデルルーム見学や住宅相談などを行って自分にあった業者を選びます。業者選びにかかる時間は地域の業者の数などによっても変わりますが2~4か月ほどです。土地探しと同時並行で業者を探せば時間の無駄がなくスムーズです。
注文住宅は「設計」に時間がかかる
土地と業者が決まったら、間取りや設備などを決める設計の段階です。建売などの場合、間取りや設備はある程度決まっているためそれほど多くの時間はかかりませんが、注文住宅は間取りやキッチンなどの設備だけではなく、壁紙や雨どい、コンセントの位置や数、高さなど何から何まで自分たちで決めなければならないことが多く、時間がかかります。
契約前のプラン提案や見積もりなどの段階で1~2か月、契約後の詳細な設計の段階で2~4か月ほどかかるといわれていますが、こだわり方によってはさらに多くの時間がかかります。見落としや失敗があると取り返しがつきにくい部分なので、時間にはある程度余裕を持たせておくとよいでしょう。
また、業者を決める前の段階で間取りや設備の希望を事前にピックアップしておき、優先順位を付けるなどしておくと、設計にかかる時間を短縮することができます。
工期は4~6か月が目安
工期は建物の規模や工法、施工業者によって異なりますが、一般的な規模の住宅であれば4~6か月が目安です。この期間は建売住宅でも注文住宅でも基本的に同じです。
すぐに入居できないこともある
建物が完成したら担当者や工事管理者などの立会いのもと建物のチェックを行い、問題がなければ無事引き渡しとなります。
しかし、チェック時に不具合や当初の要望と違うところが見つかった場合は、修理などを行う必要があるためすぐには入居できません。
さらに、入学前のシーズンは引っ越しシーズンでもあるため、引っ越し業者との都合が合わない可能性もありますので、入居予定日を入学シーズンより少し前に設定しておき、チェック時に不具合が見つかった場合の修理期間が取れるタイミングに完成するよう計画するとよいでしょう。
まとめ
最初の計画から、土地選びや設計などがスムーズに進み、チェックで不具合なども見つからなかった場合、入居までにかかる期間はおよそ1年です。
しかし、土地選びや設計にある程度時間をかけたいという場合や、万が一に備えて時間的な余裕を持っておきたいという場合は2年前から準備を始めるとよいでしょう。