見落としがちだけど意外と重要!キッチンの床選びのポイント
見落としがちだけど意外と重要なキッチンの床選びのポイントをご紹介します。
見た目で選ぶと失敗しがちな「キッチンの床」
近年、アイランドキッチンなどの対面式キッチンが一般的になったことからキッチンはリビングの境界があいまいになり、人目に触れる機会が増えました。
そのため、リビングと繋げても違和感がない、おしゃれな見た目の床をキッチンに採用する人が多くなっています。
しかし、キッチンは料理中に水や油、煮物の汁などをこぼして汚してしまったり、食器などを落として傷がつきやすい場所ですので、見た目だけで選ぶと機能性が悪く失敗しがちです。
ポイントを押さえて見た目だけではなく、機能性も備えた床を選ぶ必要があります。
ポイント1:手入れがしやすい
キッチンの床に耐水性のない素材を選ぶと、こぼれた水や調味料などの汚れがシミになり、美観を損ねてしまいます。
水をはじく特徴を持つクッションフロアやコルクなどであれば水が染み込まず手入れがしやすくなります。
耐水性という点ではタイルも適していますが、白などの薄い色のタイルや目地部分は汚れが目立ちやすいため、目地を黒にするなど工夫が必要です。
また、近年はキッチン床に適した防汚加工がされたフローリングもあります。
ただし、防汚加工がされていてもフローリングは耐水性が低いため、汚れがついたときは染み込む前に拭き取る必要があります。
リビングにフローリングを使っており、キッチンもフローリングで統一したいというときは選択肢の一つとして考えてもよいですが、特にこだわりがない場合、フローリング以外の床を選ぶことをオススメします。
ポイント2:滑らない・転びにくい
キッチンでは「包丁などを使って食材を切る」「フライパンなどで加熱する」「熱いスープが入った鍋を持ち運ぶ」など、危険がともなう作業を行います。
万が一、作業中に滑ったり転んだりすると大ケガや大やけどをする可能性がありますので、キッチンの床を選ぶときは「滑らない・転ばない」ということを重視して選ぶとよいでしょう。
クッションフロアやコルクは、水で濡れていても滑りにくく、比較的安全です。
一方タイルは、滑りにくい加工がされたタイルも多くなっているとはいえ、クッションフロアなどよりも滑りやすいといえるでしょう。
ポイント3:足元の快適性
キッチンは長時間立った状態で作業する、火を使うため室温が高くなるといった特長があります。
床が硬いと体に負担がかかり、調理などの作業にストレスを感じるかもしれません。クッションフロアやコルクなどの柔らかい床材であれば、体への負担を軽減することができます。
また、タイルは素材自体がひんやりとしているため、熱気がこもりやすいキッチンに最適です。夏場は特に快適さを感じられるのではないでしょうか。
ポイント4:リビングとの繋がり
リビングとキッチンが繋がっているオープンキッチンの場合、見た目の統一感は無視できないポイントです。
しかし、キッチンにはキッチンに必要な機能が備わった素材を選ぶ必要があるため、リビングと全く同じ床にはできないということも多いのではないでしょうか。
このような場合、デザインや色合いが似た床同士を組み合わせて統一感を出すとよいでしょう。
例えば、キッチンの床にクッションフロアを使うのであれば、色やデザインがよく似たフローリングを合わせてみてはいかがでしょうか。
つなぎ目はできてしまいますが、色とデザインを合わせることで違和感を減らすことができます。
また、対面式キッチンを間取りに取り入れてはいるものの、キッチンにはある程度独立性を持たせたいという場合は、色や素材の違いをあえて見せるのもよいかもしれません。
インテリアとの統一感を意識しながらコーディネートしてみるとよいでしょう。
まとめ
キッチンの床を選ぶときは、キッチンの床にどのような機能を持たせたいかを意識しながら、快適性と安全性のある床を選びましょう。
また、独立型キッチンなのかオープンキッチンなのか、リビングとの連続性を持たせたいのか、空間をある程度区切りたいのかによって選び方も変わります。
具体的なライフスタイルやインテリアなどをイメージしてから考えると、よりよい床を選ぶことができるでしょう。