注文住宅の費用を下げたい。後悔しないでコストダウンするポイント4つ。
注文住宅は予算オーバーになりやすい
注文住宅の魅力といえば、なんといっても細部にまでこだわって自分好みの家を作れることですが、設備や間取り、内装や外構のデザインなどにこだわりすぎて予算オーバーになってしまうことが少なくありません。
予算オーバーになったときは間取りや仕様などを変更することでコストダウンする必要がありますが、コストダウンの仕方によっては住んでから後悔することもあります。
今回は、後悔しないでコストダウンするポイントを紹介します。
メリハリをつける
家全体の建具や仕上げ材のグレードを下げるなどすればコストを大幅に下げることができます。
しかし、内装や建具など細かな点にまでこだわれることが注文住宅の魅力ですので、全体のグレードを落としたり「こだわり」の部分を削り過ぎてしまうと注文住宅の魅力が損なわれ、注文住宅でなくてもよいのではないかということになりかねません。
内装や設備などを変更してコストダウンする場合、家全体からまんべんなく削るのではなく、こだわる場所とこだわらない場所を明確に決め、メリハリをつけながら削る部分を選ぶとよいでしょう。
安心・安全に関わる部分は削らない
玄関ドアや目隠しフェンスなどの防犯やプライバシーにかかわる部分を削ると生活に不安を感じやすくなるだけではなく、空き巣などの被害に遭う可能性も高まってしまいます。
また、地震や水害などの自然災害に対する備えを削ると、実際に災害が起こったときに損害が大きくなる可能性もあります。
必要以上になっていないか見直すことは大切ですが、安心や安全に関わる部分は可能な限り削らないようにしましょう。
住宅性能はできるだけ下げない
断熱性や気密性、防音性などの住宅性能を下げると住宅の快適性が下がって不満を感じやすくなります。
また、断熱性を下げると光熱費があがってしまいます。建築コストが下がってもランニングコストが上がれば長期的には損になるため、断熱性などの住宅性能はできるだけ下げないようにしましょう。
コストダウンの方法
住宅性能や防犯性などを下げずにコストを抑えるには、間取りの変更や内装のダウングレード、生活に直結しない部分を削るといった方法がおすすめです。
・屋根や家の形をシンプルにする
・壁や建具を減らす
・壁紙や床のグレードを下げる
・水回りをまとめる
・キッチンや浴室のグレードを落とす
・外構を必要最小限にする
・和室やバルコニーなど費用が掛かる空間を作らない
また、延べ床面積を減らす、工法を変更するといった方法でコストを下げることもできます。延べ床面積や工法の変更は間取りなどにも影響がありますので、変更したい場合はなるべく早く相談しておきましょう。
まとめ
コストダウンを検討するときは、削ろうとしている設備が必要かどうか、削った場合にどのような問題が起こるかを具体的にイメージして決めましょう。
コストダウンが原因でランニングコストやメンテナンス費用が高くなると、かえって損をすることがあるので注意してください。
また、どこをコストダウンすればよいかわからないという場合は、業者と相談しながら検討するとよいでしょう。