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子供の習い事でピアノを置きたい。ピアノを置くときに気をつけること5つ。

ピアノのための空間づくり

趣味や習い事で楽器演奏をする人であれば、「自宅に楽器を演奏できるスペースが欲しい」と考えたことが一度はあるものです。なかでも、演奏人口が多いピアノを家に置きたいと考える人が多く、新築やリフォームをするときにピアノ用の空間を作りたいと希望する方が少なくありません。
今回は、ピアノを置くときはどのような点に注意すればよいかについてご紹介します。

 

広さ

ピアノには大きく分けて「グランドピアノ」「アップライトピアノ」「電子ピアノ」があります。アップライトピアノは高さが130cm程度あるかわりに奥行き70cm、幅160cmとコンパクトに作られています。椅子を置くための空間が必要ですが、クローゼットや食器棚を設置するような感覚で置けるため、廊下などに置く場合を除けば設置場所の広さに悩むことはあまりないでしょう。
注意したいのはグランドピアノを置く場合です。グランドピアノはメーカーなどによって大きさのばらつきが多く、別メーカーのピアノのサイズを参考に部屋を作ったところ、実際に置くピアノの方が大きくて椅子の置き場や人が通る空間が狭くなってしまったというケースも起こりかねません。
グランドピアノを置く場合は必ず実寸を測るなどして、人が座ったり歩いたりするためのスペース、収納や音の響きを考慮して広さを決めましょう。

 

防音

ピアノの音は意外と大きいため、壁や床を防音していないと家の中や家の外に音が響いて迷惑になってしまうことがあります。
近年の住宅は気密性が高くなっているため、窓などを開けなければ気にならないともいわれていますが、防音を行うことでトラブルを防げるだけではなく、時間帯などを気にせずのびのびと演奏することができます。
窓やドアといった開口部はもちろん、ピアノが接触する床や壁などもしっかり防音を行いましょう。

 

湿度と温度

ピアノは木と金属で出来ているため、湿度や温度の変化が激しい場所に置くと破損したり調律が狂ったりします。特に、温度や湿度が急激に変化すると負担がかかってしまうので、直射日光やエアコンの風が直接あたる場所に置くのは避けましょう。
また、LDKはキッチンの調理で出た蒸気で湿度があがりやすいため、キッチンからはできるだけ遠ざける、換気設備をしっかり整えておくなどしておきましょう。

 

床の補強

現在の建築基準ではグランドピアノを置いても床が抜ける心配はないといわれていますが、ピアノ以外にも重い機器や家具などを置く場合や不安を感じる場合は床を補強しておくとよいでしょう。特に、二階にピアノを置く場合は床の防音と同時に補強工事も行っておくとよいかもしれません。
アップライトピアノや電子ピアノの場合、床の補強はまず必要ありません。

 

インテリアとの相性

ピアノはかなり目立つため、他の家具や壁紙といったインテリアとの相性を考えずに置くと圧迫感が出てしまったり、ピアノだけが浮いた印象になることがあります。リビングや居室などに置くときは特に、他の家具や壁紙などとのバランスを意識するとよいでしょう。

まとめ

ピアノは一度置くと位置の変更が難しいため、置き場所を決めるときはピアノに合った環境か、動線は確保できるかなどをしっかり検討する必要があります。
また、防音や床の補強がどの程度必要か、どのような方法が適しているかは専門的な知識がないと判断が難しいため、ピアノを家に置きたいと考えている場合は、防音施工や楽器設置の実績が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。

 

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