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部屋がおしゃれになる?!床を一段下げるダウンフロア、メリット・デメリットは?

ダウンフロアとは

ダウンフロアとは床の一部が他と比べて一段低くなっている構造のことです。
フロアに段差をつけるときは床から20~40cm程度高い部分を作る「小上がり」や、階段数段分の高低差をつけて中二階などを作る「スキップフロア」のように、基準となる床より高い床を作るのが一般的であるため、床の一部を下げるダウンフロアを見かけることは少ないかもしれません。
ダウンフロアを設けたリビングは「沈んだ・一段下がった」という意味を持つ「サンクン」という言葉を用いた「サンクンリビング」と呼ばれており、その見た目のオシャレさなどから近年人気が高まっています。
今回は、床を一段下げるダウンフロアのメリットとデメリットを紹介します。

 

ダウンフロアのメリット

ダウンフロアや小上がり、スキップフロアなどの段差は空間を緩やかに区切る効果があります。壁のように場所を取らず空気や光を遮ることもないため、狭い空間を開放的に見せながら区切りたいというときに最適です。
なかでもダウンフロアは周囲より一段低くなっていることから「こもり感」が出やすく、落ち着きやすいという特徴があります。床が低くなった分天井が高く感じるため、空間を広く感じやすいのもメリットです。
また、段差部分をベンチや棚のように使えることもメリットの一つです。段差を収納スペースとして使えるようにしておくと収納家具などを減らせるため、使える空間が広がりすっきりした印象になります。

 

ダウンフロアのデメリット

ダウンフロアの最大のデメリットはバリアフリー設計ではないということです。高齢者や幼児にとっては負担になるだけではなく、転倒や転落のリスクも高くなってしまいます。
また、段差がある分使える床面積が少なくなるほか、段差が「枠」のようになるため、大きな家具を置きにくい、配置の自由度が低い、位置の微調整がしづらいといったデメリットがあります。家具を買い替えたり位置を変えたりといった大掛かりな模様替えもやりにくく、ライフスタイルや家族構成の変化に対応しにくいといえるでしょう。
さらに、周囲よりも一段低くなっているため、ほこりや冷気がたまりやすいのもデメリットです。住宅の基礎部分から冷気が伝わることがあるので、ダウンフロアを取り入れるときは床下に断熱材を敷き詰める「床断熱」ではなく、住宅基礎を断熱材でおおう「基礎断熱」がおすすめです。

 

まとめ

ダウンフロアは空間を区切ったり、視覚的なメリハリをつけることで部屋を広く見せる効果があるだけではなく、段差部分を有効活用することで収納スペースを増やせるなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、バリアフリーにならない、家具の選び方や配置が限定されてしまうなどのデメリットもあります。
ダウンフロアを取り入れるかどうかは、ライフスタイル、ライフステージの変化も考慮した長期的な視野で判断するとよいでしょう。

 

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