玄関前か門扉か、設置場所から屋外カメラとの連携まで。インターホンの設置の際に知っておきたいこと4つ。
生活に欠かせない設備の一つ
住宅にはさまざまな設備が備わっていますが、来客の存在を知らせる「インターホン」はほぼすべての家に備わっている設備で、賃貸住宅を探す際はどのようなインターホンが設置されているかを判断基準の一つにする人もいるなど、生活に欠かせない設備の一つです。
インターホンには大きく分けて「音声通話のみ」「カメラ機能付き」があり、近年はスマホやセキュリティシステムなどと連動するインターホンも登場しており、多機能・高機能化が進んでいます。
給電方式は3種類
インターホンの給電方式は、コンセントから給電する「電源コード式」、乾電池を使う「電池式」、電源に直接接続する「電源直結式」の3つがあります。
電源コード式はコンセントが使える場所であればどこにでも設置できますが、コンセントがないと使えないため家から離れた場所には設置しにくく、電池式は簡単に取り付けられる一方、電池切れの心配がある、電源直結式は電気工事が必要になるなど、それぞれ異なる特徴があるため、設置場所やライフスタイルなどに合わせて給電方式を選びましょう。
インターホンの機能
近年、インターホンは多機能化・高機能化が進んでいます。
カメラの性能が上って映像がより鮮明になった、映す範囲が広くなっただけではなく、タッチパネルを使って見たいところをズームしたり、SDカードなどモニター映像を録画したりできるインターホンもあります。
また、ボイスチェンジ機能、留守中などの来客をリアルタイムで確認できるスマートフォン連動、屋外カメラと連携できる機能など、防犯に役立つ機能を備えたインターホンもあるため、設置するときはどのような機能が欲しいかを考えて選ぶとよいでしょう。
設置場所ごとのメリット・デメリット
インターホンは玄関のそばか、玄関から少し離れた門扉に設置するのが一般的です。
玄関のそばは電源コード式のインターホンが使いやすく、玄関ポーチの内側であれば天候が悪いときに来客を雨ざらしにする心配もありません。玄関灯をつけるなどすれば夜間でも顔をはっきり映せるなどのメリットがあります。
しかし、インターホンを押すために敷地内に入る必要があるため、防犯面での不安を感じやすくなります。玄関が奥まった構造の家なら、壁などで視界が塞がれるのもデメリットです。
門扉に設置するとインターホンを押すために敷地内に入れなくてもよいうえ、視野を広く確保しやすいので防犯効果が高くなります。ただし、門扉や門柱を設置する必要がある、設置場所によっては照明を設置しなければない、コンセントがないため電池式か電源直結式になるなど、コストがかさみやすいのがデメリットです。
後から門扉や門柱を作るのは大変なので、設置場所は慎重に決めましょう。
インターホンの寿命と交換
インターホンの寿命は使用環境などによって異なりますが、10年から15年といわれています。交換の際、電源直結式から電池式や電源コード式に変更するのは簡単ですが、電池式や電源コード式から電源直結式に変更するには電気工事が必要なためコストや手間がかかります。
設置の際は、交換のしやすさも考慮してインターホンの種類や設置場所を決めましょう。
まとめ
インターホンにはさまざまな種類があり、設置場所によって利便性も変化します。来客の多さや家族構成などによって最適な機能や性能、設置場所は異なりますので、設置の際はライフスタイルを具体的にイメージして計画を立てるとよいでしょう。