ガルバリウム鋼板は吸水しないので、汚れにくい?材質別にみた苔や汚れがつきにくい外壁の種類3つ。
気になる外壁の汚れ
常に風雨にさらされる外壁は砂埃や排気ガスなどで汚れやすいだけではなく、北側など日当たりが悪い場所はカビやコケが発生することがあります。外壁が汚れていると家の外観が暗く古ぼけた印象になってしまいますが、簡単に掃除できる場所ではないため、汚れが目立ちにくい色を選んだり、汚れがつきにくい種類や塗料を選ぶことが重要となります。
今回は、苔や汚れがつきにくい外壁の種類をご紹介します。
汚れや苔に強い外壁素材
汚れや苔に強い外壁素材は、表面に凹凸が少なくつるつるした、無機系の素材です。水を吸わない素材であれば汚れがついても雨などで流れ落ち、湿気が原因でカビや苔も生えにくくなります。
【タイル】
デザイン性が高く見た目もオシャレなタイル外壁は、耐久性が高くて汚れにくく、苔もほとんど生えません。ただし、タイルの隙間を埋める目地はカビなどが生えることがあり、タイルに比べると劣化しやすいため定期的なメンテナンスが必要です。
初期費用が高めで高い施工技術が要求されるなどのデメリットがありますが、機能性とデザイン性を備えた外壁素材といえるでしょう。
【ガルバリウム鋼板】
アルミニウムと亜鉛の合金であるガルバリウムの外壁は、軽量で耐久性が高く、防水性が高いことから汚れがつきにくく苔などもほとんど生えません。金属ではありますがアルミニウムを主原料としているため錆びにくく、定期的に塗装メンテナンスをおこなえば美しさが長持ちします。
傷がつきやすくデザイン性に乏しい、断熱施工が必須などのデメリットがありますが、長持ちするためランニングコストは低めです。
【サイディング】
サイディングはサイディングボードという小さなパーツを貼り付ける方式の外壁で、ボードの素材によって「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」に分けられます。
サイディングは全般的に汚れがつきにくいとされますが、金属系以外は苔がややつきやすいため注意が必要です。
特に、木質系サイディングや表面に凹凸があるサイディングは苔が生えやすいため、汚れや苔に強いサイディングを選びたい場合は、金属系サイディングか、凹凸のないデザインの窯業系、樹脂系サイディングを選ぶとよいでしょう。
コーティングも重要
汚れや苔などに強い素材であっても表面を覆うコーティングが剥がれていると防汚性や耐水性が下がって汚れや苔などがつきやすくなります。金属の場合は錆びる原因となるため定期的にコーティングを塗り直しましょう。
また、コーティングや塗料も、塗った後の表面がツルツルする「艶あり」のタイプは汚れなどがつきにくく、ややザラザラとする「艶なし」のタイプは汚れや苔がつきやすくなります。
ウレタン、アクリル、シリコン、フッ素などの種類によっても防汚性や耐水性が異なるため、価格や色、耐用年数などとあわせて考慮するとよいでしょう。
まとめ
モルタルや塗り壁、表面がデコボコする吹き付けの壁などは汚れや苔がつきやすいため、外壁に使う場合は汚れなどがつきにくいよう、表面をしっかりコーティングし、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。
また、汚れなどがつきにくい素材であっても目地や下地はカビなどが生えることがあるため定期的なメンテナンスは必要です。
住んでいる地域の環境などによって適した素材、適さない素材がありますので、外壁素材を選ぶときは業者と相談しながら選ぶとよいでしょう。