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暖房で特にうるさくなるエアコンの室外機。ベランダやバルコニー置きをおすすめしない理由3つ。

エアコンの室外機置場

エアコンを設置すると必要になる室外機は、マンションやアパートなどの集合住宅の場合はベランダやバルコニーに設置されるのが一般的です。

このことから、一戸建てでも「2階のエアコン室外機はベランダに置けばいい」と考える方が多いですが、実は「室外機はベランダやバルコニーには置かないほうがよい」といわれています。

今回は、エアコン室外機のベランダ・バルコニー置きをおすすめしない理由を紹介します。

音や振動の影響

エアコンを使用しているときに発生する室外機の音と振動は意外と大きく、ガラスで仕切られただけのベランダやバルコニーに設置すると音や振動が気になって眠れないということがあります。

また、一戸建てのベランダはマンションなどと違い、構造がやや不安定であるため室外機が発する低周波の揺れの影響を受けやすいという特徴があります。低周波は伝わる距離が長いため、ベランダに伝わった室外機の揺れはベランダから壁、壁から床や家具など家全体に揺れが伝わる可能性があり、ストレスや体調不良の原因になることもあります。

通気性の問題

エアコンは室外機の背面から取り込んだ外気と屋内の空気の熱を熱交換器で暖めたり冷やしたりしたあと、不要になった空気を室外機の前面から空気を吐き出す仕組みになっています。

そのため、室外機の背面には外気を取り込むための十分なスペースが必要となりますが、前面も同様に空気を吐き出すのに十分な空間が必要となります。

例えば、冷房を使用しているときは熱い空気が前面から吐き出されますが、前面に広い空間がなかったり、通気性が悪い場所であったりすると前面から吐き出された熱い空気を背面から取り込んでしまうことがあり、冷房の効率が下がってしまいます。

ベランダやバルコニーが広く風通しが良い場合はあまり影響がありませんが、狭くて通気性が悪いとエアコンの利きが悪くなってしまいます。

空間が使いづらくなる

室外機の大きさはメーカーや機種などによって異なりますが、本体自体が大きいことはもちろん、性能を発揮させるためには周囲にある程度の空間を作らなくてはなりません。

そのため、ベランダやバルコニーに室外機を置くと、室外機が邪魔になるだけではなく、室外機周辺にデッドスペースができてしまいます。

また、エアコン使用中は室外機から音や振動、風が出続けるため、音などが気になってくつろげない、洗濯物を干すときに熱風が吹き付けて暑い、プランターや鉢植えに風が当たって枯れてしまうといった問題も起こります。

まとめ

マンションなどの場合、設置スペースや配管工事の関係からベランダに設置されることが多いエアコンの室外機ですが、一戸建ての場合はベランダなどではなく、できるだけ地面置きがおすすめです。

2階エアコンの場合、下まで配管を伸ばさなくてはならないため、工事費が高くなったり外観に影響が出たりすることがありますが、配管の色を外壁などに合わせて選べば目立ちにくくできるほか、長い目で見ると工事費の方が光熱費よりも安くつくこともあります。また、何よりも振動や騒音からくる日々のストレスがないことは大きいメリットです。

 

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