間取りや照明、窓の位置など、快適な寝室作りのためのポイントには何がありますか?
睡眠の質を左右する寝室
質の良い睡眠は健康的な生活を送るために必要不可欠ですが、質の良い睡眠をとるためには生活習慣を整えるだけではなく、眠るのに適した寝室を作ることも重要です。
しかし、具体的にどのような間取りや設備であれば、快適な寝室を作ることができるのでしょうか。快適な寝室づくりのためのポイントを紹介します。
壁や天井、床の色は控えめに
天井や壁、床の色は面積が広いため、視覚的・心理的な効果が強く、快適な寝室づくりの重要なポイントとなります。
おしゃれな雰囲気の寝室を作りたいと考えて天井や床に柄を配置したり、壁にアクセントカラーを取り入れたりすることはできますが、派手な色や柄は気持ちが落ち着かず、睡眠の妨げになる可能性があります。
寝室は落ち着いた印象でまとまるよう、壁や天井、床は控えめな色を選びましょう。
鮮やかな原色や明るい白は避け、ベージュやグレー、アースカラーなどの控えめの色を使うと落ち着いた雰囲気に仕上がります。黒や濃い茶色は、適度な量であれば問題ありませんが、面積が広いと圧迫感が出たり暗い雰囲気になったりするので注意が必要です。
窓は東向きがベター
寝室の窓は間取りや立地によってつけられる位置に制限がありますが、旭を取り入れることができる東向きの窓がベターです。
朝日には体内時計をリセットする効果があるため、東に窓があるとすっきり目覚めることができます。
ただし、夜勤がある仕事をしている人の場合、東に窓をつけるとまぶしくて眠らない可能性があります。窓の位置を北や南にするか、遮光カーテンで窓から入る光の量を調節しましょう。
また、西側の窓は避けたほうが無難です。西に窓があると西日の影響で室内の温度が上昇し、夏などは特に寝苦しくなる可能性があります。西に窓を設ける場合は遮熱カーテンなどを使用するとよいでしょう。
間接照明を使う
明るい光を浴びると睡眠の質が下がりやすいため、寝室の照明は光が強すぎない間接照明がおすすめです。
また、いかに間接照明だといっても光が目に入るのはあまり良くありません。天井の照明は寝具の真上ではなく、寝た時に光が入りにくい足元側に照明を置くとよいでしょう。
また、照明が暗いと掃除などがしにくいため、起きて活動する時・眠りに入る前のリラックスタイム・就寝中などシーンにあわせて光量を調節できる照明が適しています。
道路などに面していない場所に作る
騒音があると寝付きにくいだけではなく、眠ったとしても眠りが浅くなってしまうため、寝室の位置は道路や線路、トンネルなどに面していない静かな場所を選ぶとよいでしょう。
間取りや立地などの条件によって道路などに面した場所に作らざるをえないときは、防音効果の高い窓を使うなど騒音対策を行ってください。
エアコンは必須アイテム
快適な睡眠を得るには眠りやすい気温と湿度が重要です。眠りやすい環境を整えるため、エアコンを設置しましょう。
特に、夏などは気温が高いと寝苦しいだけではなく、熱中症などの危険が高まるのでエアコンは必須アイテムです。
まとめ
このほか、背が高くて圧迫感のある家具は置かない、インテリアはできるだけシンプルかつ少数でまとめるなど、落ち着いて寝ることができる・眠りに意識を集中させられる環境を整えることで、快適な寝室を作ることができます。
どんな環境であれば落ち着けるかを具体的にイメージして、理想の寝室を目指しましょう。