注文住宅で予算オーバーした場合、どこを見直すべきですか?
注文住宅の予算オーバー
使用する素材の一つ一つにこだわることができる注文住宅は、内装や設備などにこだわりすぎて予算オーバーしてしまうことがあります。オーバーした金額の程度によっては、別の予算を減らして充当するなどの方法を取ることもできますが、大幅にオーバーしたときなどは住宅の設備や内容を見直す必要があります。
注文住宅で予算オーバーした場合、どこを見直せばよいのでしょうか。
床・壁の仕上げ材を見直す
予算を大幅に減らしたいというときは面積が広い部分の資材を変更する方法が有効です。床や壁の仕上げ材を見直すと予算を大きく下げられるかもしれません。
壁を変更する場合、壁のクロスをグレードの低いものに変更したり、塗り壁の部屋とクロスの部屋が混在しているときは全室をクロスに変更したりすることで予算を抑えることができます。
また、床のフローリング材を変更すると大幅な費用削減が期待できます。
後付けできる設備ははずす
住宅の中にはさまざまな設備が存在しますが、設備のなかにはトイレやキッチンなど「ついていないとすぐに生活出来ない設備」と、子供部屋として使う予定の部屋のエアコンなど「今すぐではなくてもよい設備」があります。後付けできる設備、今すぐ必要ない設備をはずすと予算を削減することができます。
ただし、キッチンはほぼ毎日使用する空間ですので、設備不足などがあるとストレスが大きくなってしまいます。キッチンはできるだけ変更・削減せず、やむを得ず変更する場合はもっともよく使用する人の意見を尊重するようにしましょう。
外構を後回しにする
生活空間ではない外構部分は、入居した時に未完成の状態でもあまり問題ありません。
道路に面した部分やカーポートなどは整備しておいたほうがよいかもしれませんが、人目につかない家の裏などは未完成のままでも見栄えが悪くなるといったことがないので、思い切って後回しにしてもよいでしょう。
構造部と窓周りは質を落とさない
床や壁の仕上げ材や住宅設備、外構などはグレードを下げたり後回しにすることで予算削減につなげることができますが、柱や梁、屋根などの構造部を変更するのは避けたほうがよいでしょう。
構造部の質が下がると住宅の耐久性や性能が下がり、安全性や快適性が損なわれてしまいます。
また、開口部である窓の質を落とすと断熱性や防犯性も下がるため、窓周りの変更は避けたほうがよいでしょう。
まとめ
このほか、予算を大幅に減らす方法としては、間取りの変更や面積の変更などがあります。ただし、間取りや面積を変更すると、動線が変わったり利便性が変わったりするため、できるだけ仕上げ材や設備、外構の変更などで対応できるとよいですね。
また、自分ではどこを見直せばよいかわからないというときは、業者と相談しながら削減方法を検討してみてはいかがでしょうか。