漆喰より簡単で効果は同じ?室内用コンフォートウォールのメリット。
室内用コンフォートウォールとは
内壁はビニールや布などを貼って仕上げる「貼り壁」と、漆喰や珪藻土などを塗って仕上げる「塗り壁」の二通りがあります。白くてつるつるした感触の漆喰は高級感や落ち着いた印象、調湿性の高さなどから人気がありますが、ヒビが入りやすいという弱点がありました。
その弱点を補う塗り壁素材として開発されたのが「コンフォートウォール」です。コンフォートウォールにはどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
天然素材なので安心
コンフォートウォールは、漆喰の成分である炭酸カルシウムを主成分に鉱物繊維、木質繊維などを加えた天然素材です。有害なホルムアルデヒドなどを含んでいないため、シックハウス症候群の心配もありません。
コンフォートウォールを使った家であれば、赤ちゃんや小さなお子様、高齢者も安心して暮らせます。
豊富なカラーバリエーション
塗り壁の色は素材の色に依存するため、漆喰であれば白、珪藻土であれば薄い茶色やピンク、灰色などが基本です。近年は顔料などを加えたカラー漆喰なども販売されていますが、色のバリエーションはビニールクロスなどに比べるとかなり少なくなります。
コンフォートウォールはカラーバリエーションが400以上と多く、カラー漆喰などに比べると部屋のイメージに合った色を選びやすいのが特徴です。クロスのようにグラフィカルな柄をつけることはできませんが、塗り方を工夫することで柄を表現することはできます。
吸放湿性と高い耐火性
炭酸カルシウムを主成分とするコンフォートウォールは漆喰同様、吸放湿性を持っています。「快適な」という意味を持つ「コンフォート(comfort)」という名前の通り、快適な環境を作る機能を持っているということですね。
さらに、コンフォートウォールの成分はほとんど無機質であるため、耐火性が高いというのもメリットです。
低コスト
塗り壁のデメリットといえばなんといっても「コストが高い」ということです。なかでも漆喰は素材そのものの価格だけではなく、施工に時間がかかる、高い技術が必要といった理由からコストがかさむ傾向があります。
しかし、コンフォートウォールは素材そのものが比較的安価なうえ、非常に塗りやすいため人的コストも低く抑えることができます。費用は業者によって異なりますが、ビニールクロスと同程度というケースもあります。
まとめ
漆喰のような見た目と機能を持ちながらも、従来の塗り壁が抱えていた「ヒビ」「触ったときに粉がついたり、床に粉がこぼれたりする」「コストがかかる」「色の種類が少ない」といった弱点を解決したコンフォートウォールは、現在注目が高まっている塗り壁素材です。
手ごろな価格で高級感のある内壁に仕上げられるだけではなく、和室・洋室両方に合わせることができるので、内壁選びに迷ったときはコンフォートウォールを検討してみてはいかがでしょうか。