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価格は安いが…旗竿地のメリットとデメリットについて教えてください。

旗竿地のメリットとデメリットをご紹介します。

旗竿地とは

 

旗竿地とはメインとなる土地に通路用の土地がつき、ちょうど旗が竿についているような形状になっている土地のことをです。

例えば、一辺だけが道路に接している大きな土地を4つに分割する場合、横並びに4分割すると土地の形状が長方形になるので活用しにくくなりますが、「田」のように分割すると土地が活用しやすい形状になります。

しかし、このままでは道路側に接していない奥側の土地は入ることができなくなるので、道路側の土地の一部を削って奥側の土地にアクセスするための通路にします。こうしてできるのが旗竿地です。

 

旗竿地のメリット

旗竿地のメリットはなんといっても価格が安いということです。土地が安い=資産価値が低いということは固定資産税も安いということなので費用面のメリットが大きいといえます。

比較的地価が高い地域でも旗竿地であるというだけで価格が安くなるため、人気のエリアでは旗竿地から売れるということもあるそうです。

また、道路から奥まった位置にあるため外からの視線が気になりにくく外構の見た目を気にしなくてもよい(外構にかける費用を節約できる)、道路から離れているので比較的静かな上に、子どもが玄関から飛び出して事故に遭うというリスクが低いといったメリットがあります。

玄関アプローチが長くなるので「入りにくい」という印象を受けやすく、訪問販売の業者などに心理的な壁を作ることができます。

アプローチのデザインにこだわって「秘密の場所に行くようなわくわく感」などを演出することも可能です。

通路部分の土地を駐車場や自転車置き場などに利用してもよいですね。

 

旗竿地のデメリット

一方、旗竿地は道路からアクセスしにくいため住宅の施工費が高くなる傾向があります。水道管やガス管などを奥まで引き込む必要があれば費用はさらに高くなるでしょう。

また、隣家が周囲を取り囲むように建つため、風通しや日当たりが悪くなる、隣家との距離が近いとプライバシー性が低くなる、外部から目が届かないのでどろぼうなどに侵入されても気づきにくいといったデメリットがあります。土地を購入する前に周囲の家との位置関係や日当たりなどを確認し、家の間取りを考えるときも吹き抜けや天窓で明るくするなどの工夫が必要です。

雪が積もる地域であれば除雪の負担が大きくなります。

さらに、通路部分を駐車場として利用する場合はある程度の幅がないと車の出し入れがしにくく、車を停めているときは通路を通りにくいので注意が必要です。

通路部分の使い方で隣家とトラブルになる可能性があるのもデメリットと言えるでしょう。

 

まとめ

旗竿地は土地自体は安くても施工費が高くなることがある、日当たりや風通しが悪い、近隣トラブルなどが起こる可能性あるなどデメリットが多く、「買わないほうがよい」といわれることが多い土地です。

しかし、隣家とのある程度の距離があるなどの条件によっては住み心地の悪さを感じないこともあります。間取りなどの工夫によって解決できるデメリットも多いので、決して「旗竿地だからよくない」というわけではありません。建てたいとお考えの方は住宅会社とよくにご相談ください。設計などを工夫すれば一般的な土地に建った家にはない味わい深さと魅力が引き出せます。

旗竿地に注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ弊社にご相談ください。

 

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