自由設計住宅と注文住宅って何が違いますか?
自由設計住宅と注文住宅の違いをご紹介します。
似ているようで違う自由設計住宅と注文住宅
建売住宅はすでに完成した家と土地がセットで販売されている形式で、間取りなどを自分で考えることができません。
自分好みの間取りの家を作りたいという場合、自由設計住宅か注文住宅のいずれかを選べばよいということになりますが、そもそも自由設計住宅と注文住宅はなにが違うのでしょうか?
名前から「どちらも自由な家を作ることができる」というイメージがありますが、実は自由設計住宅と注文住宅は内容が大きく違います。
自由設計住宅は「建売と注文住宅の中間」
自由設計住宅は「住宅フリープラン」などの名称で販売されていることもある「条件付き土地」のことです。
条件付き土地とは、建売住宅として売り出すために土地の建築許可を得る期間にだけ販売される土地のことです。
その土地に家を建てるメーカーが決まっており、すでに建築許可申請を行っている状態なので、その土地を購入して家を建てるには必ずそのメーカーを利用しなくてはなりません。
いうなれば、家が建っていない状態の建売住宅を購入するようなもので、家自体はまだ完成していないため間取りをある程度自由に指定することができます。
しかし、家のなかに入れるキッチンや浴室などの設備は仕様が決まっているため変更することができません。
そのため、間取りは自由に設計できるといっても設備の仕様上実現できない間取りも存在することになり、メーカーによっては自由度がかなり低くなる可能性もあります。
また、自由設計住宅は多くの場合、土地売買の契約後3カ月以内に間取りプランなどを決めて建築を始めるという流れになるため、間取りを決める時間的余裕があまりないのがデメリットです。
ただし、建売住宅とあまり差がない価格で土地と住宅を購入することができる、間取り以外は「おまかせ」でよい、家ができるまでスピーディなどのメリットがあります。
注文住宅は「オーダーメイド」
一方、注文住宅は自分で土地を用意し、建築業者を選んで家を建てる方法ですので、間取りはもちろん設備なども自由に決めることができます。
使用する木材や断熱材の種類、窓や扉の仕様などすべて自分で決めることができるフルオーダーと、あらかじめ基本的な仕様が決められており、その中から自分で自由に選ぶことができるセミオーダーの2通りがありますが、いずれの場合も自由設計住宅より自由度が高いことが特徴です。
ただし、自分で決めなくてはならないことが多い分手間がかかり、家が建つまでに時間がかかるというデメリットがあります。また、建売に比べると費用が高くなる傾向があります。
しかし、自分だけの「こだわりの家」を作ることができるため、満足度は高いといえるでしょう。
自由設計住宅はメーカーを慎重に選ぼう
注文住宅の場合、自分で自由に建築会社や設備などを選ぶことができますが、自由設計住宅は建築会社や設備の仕様が指定されています。
不満に感じる部分があるから変更してもらうということが不可能ですので、売買契約を行う前に「どんな住宅メーカーか」「そのメーカーの建売住宅はどんな仕様か」などを確認し、慎重に選びましょう。
まとめ
住宅設備にこだわりはなく、間取りだけ設計したいという場合や、建売程度の価格で自由な間取りの家を建てたいという場合は自由設計住宅、細部にまでこだわった家を作りたいという場合は注文住宅がおすすめです。
それぞれメリットとデメリットがあるので、自分の理想やプランに合う方法を選べるとよいですね。