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防犯効果が高いって本当?高窓と地窓のメリットと設置するときの注意点

防犯効果が高いと言われている、高窓と地窓のメリットと設置するときの注意点をご紹介します。

防犯性の高い窓

窓とは、採光性や通気性などを確保するために壁に空けられた開口部です。

そのため、空き巣の侵入経路に利用されやすく、窓の形状や大きさ、設置場所を決めるときは利便性やデザイン性だけではなく防犯性の高さにも注意する必要があります。

一般的な位置に設置する窓は、採光性や通気性を確保するためにある程度の大きさを確保すると防犯性やプライバシー性が下がり、防犯性を高めるために小さく作ると機能性が落ちてしまうため、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

こんなときは、天井の近くに設置する「高窓」や、床に接する場所に設置する「地窓」を取り入れてみませんか?

今回は、注文住宅に高窓や地窓を設置すると、どんなメリットがあり、どんな点に注意する必要があるのかを紹介します。

 

高窓のメリットと設置するときの注意点

高窓は設置場所が人の視線より高いため、外から家の中が見えてしまうのを防ぐことができるというプライバシー性の高さ、一般的な高さの窓では光がさえぎられる場所でも光を取り込むことができる採光性の高さ、換気のよさが主なメリットです。

また、窓から入った光が目に直接飛び込んでこないため、一般的な高さの窓から入る光よりも入ってくる光が柔らかく、西日が直接当たる面に設置しても「眩しい」ということがありません。

高い位置にあることから空き巣の侵入経路になりにくく、防犯性も高いといえるのではないでしょうか。

ただし、設置位置が高いため開け閉めや掃除がしにくい点がデメリットです。「高い場所にあって防犯性が高いから大丈夫」と考え、窓を開けたままにしたり、ロックしないまま外出したりすることが常態化すると、空き巣にとっては格好のターゲットとなってしまいます。

高窓を設置するときは、開け閉めやロックがしやすい方法を考えておく必要があります。

採光性だけを求めるのであれば開け閉めができないFIX窓にするのもよいでしょう。

また、窓の位置が低いとプライバシー性や防犯性も下がってしまいますので、高窓を設置する場合は天井にもある程度の高さが必要となります。

吹き抜けに設置する場合は問題ありませんが、吹き抜けでいはない部屋に設置するときは天井の高さを具体的にイメージし、設置する高さや窓の大きさを決めるとよいでしょう。

家の外側、高窓の下に踏み台となる段差や物が置いてあると空き巣の侵入経路になってしまいますので注意が必要です。

例えば、隣家の塀に近い場所に家が建っている場合、隣家に面した壁に高窓を設置するというのはよい選択といえるでしょう。

しかし、塀が踏み台となるため防犯性は低くなってしまいます。

このようなケースでは、面格子をつけたり、窓のサイズを小さくしたりすることで防犯性を高めるとよいですね。

 

地窓のメリット設置するときの注意点

学校の体育館などにいようされていることも多い地窓は、「地窓ならでは」の風景を楽しむことができるのが魅力です。

イスではなく床に直接座る和室のほか、小さい子どもがいる家のリビング、暗くなりがちな玄関などに設置するとよいでしょう。

また、空気は冷えると下の方にたまり、暖まると上の方にたまるという性質を持っているため、一つの部屋の向かい合う壁に地窓と高窓をセットでつけると効率よく換気することができます。

ただし、地面に接した高さにあるため、窓を開けたときに土埃や虫が侵入しやすい、開け閉めや掃除のときに屈まなくてはならないといった点がデメリットです。外から見たとき、窓が地面より一段高い場所にあると土埃や虫が侵入しにくくなります。

防犯性は高窓よりも低く、頭や肩が通るサイズであれば這って侵入することができるため注意してください。

なお、地窓はもともと、ほうきで集めたごみを屋外に出すために使われていたことから、「掃き出し窓」と呼ばれていましたが、現在「掃き出し窓」というと家の中から外に出ることができる大きさの窓を指します。

そのため、高齢の方が「掃き出し窓が欲しい」とおっしゃった場合、イメージしている窓が違う場合があります。

 

まとめ

高窓や地窓はプライバシー性、防犯性、採光性、通風性などに優れていますが、開閉がしにくいなどのデメリットもあります。

また、高窓と地窓は窓を大きくすると防犯性が低くなりますので、大きめの高窓や地窓を設置したいという場合は面格子を取り付けたり、開閉方法を工夫したしすることで防犯性を高めるとよいでしょう。

注文住宅に高窓や地窓を設置したいとお考えの方は、弊社にご相談ください。

 

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