注文住宅の庭に砂利を敷くメリットとデメリット
注文住宅の庭に砂利を敷くメリットとデメリットをご紹介します。
庭に砂利を敷くメリット
庭でガーデニングを楽しんだり、庭の一部を駐車スペースとして活用したりするとき、悩むのが「足元をどうするか」です。
土がむき出しのままでもそれほど困ることはないかもしれませんが、雑草が生えたり雨の日はぬかるんだりするため、不便を感じることもあります。
コンクリートやタイル、レンガを利用する方法もありますが、砂利を敷いてみてはいかがでしょうか。
価格が安い
砂利にはさまざまな種類があり、価格も種類によって異なりますが、一般的にタイルやレンガよりも安く購入することができます。
コンクリートと比較するとあまり差がないこともありますが、下地作りに手間がかかる場所では、コンクリートの方が施工費が高くなります。
雑草対策になる
砂利を敷くときは事前に除草などの作業を行い、防草シートを張った上に砂利を敷きます。
また、砂利を厚く敷くと日光が届かなくなるため雑草が生えにくくなります。
防草シートには寿命があるため、寿命が過ぎると生えてくることもありますが、むき出しの土などに比べると格段に生えにくくなります。
防犯効果が期待できる
砂利敷きの部分を踏むと、防犯用の砂利でなくても「ザリザリ」という音がします。
家のなかにいても「外を誰かが通った」ことを察知できるため、泥棒などは砂利が敷いてある家を避ける傾向があります。
音がしやすい防犯用の砂利なら防犯効果はさらに高くなります。ただし、音がうるさいと感じることもありますので、防犯用の砂利を選ぶときはサンプルで確認しておいた方がよいでしょう。
水はけがよい
コンクリートやレンガ、タイルは吸水性がないため、下地がきちんと作られていないと水はけが悪いほか、濡れたタイルやレンガで滑って転倒する危険性があります。
しかし、砂利は石同士の隙間部分に水を取り込み、その隙間を通って水が流れていくため水はけがよく、濡れても滑りやすいということもないため転倒する危険性が低くなります。
見た目が変化しにくい
明るい色の砂利は汚れが目立ってきますが、暗い色の砂利なら見た目がほとんど変化しません。
また、コンクリートやタイルなどのように割れたりひびが入ったりすることがなくメンテンナスが楽なのも魅力です。
水道管やガス管などのトラブル時も安心
庭に埋め込まれたガス管や水道管にトラブルが起こったとき、コンクリートやタイルはいったん壊して打ち直さなくてはなラないこともありますが、砂利ならスコップで掘り起こした後、元に戻すことができるため、手間も費用もあまりかかりません。
庭に砂利を敷くデメリット
施工費が安く長期間使用しても見た目が変化しにくいなど、さまざまなメリットがある砂利ですが、生活面で不便を感じることもあります。
靴によっては歩きにくい
スニーカーやサンダル、長靴などであれば歩きにくいと感じることはありませんが、ハイヒールやパンプスなど、かかとが高い靴をはいていると安定性が悪く、歩きにくいと感じます。
細かい砂利を敷くと少し歩きやすくなります。
ベビーカーや台車が引っかかる
ベビーカーや台車など、小さな車輪がついた道具は砂利に引っかかって車輪がうまく転がらないことがあります。
とくに、重い荷物が乗った台車の場合、押して進もうとすると車輪が砂利を掘って埋まるということもあります。
押すのではなく引くと移動しやすくなりますが、後ろ向きに歩かなくてはならないため、不便を感じるでしょう。
掃除がしにくい
落ち葉などを掃除するとき、コンクリート敷きであればほうきを使って簡単に掃除できますが、砂利敷きの場所でほうきを使うと砂利が転がるため掃除がしにくいと感じるかもしれません。
熊手を使えば掃除しやすくなりますが、砂利が引っかかったり、落ち葉が砂利の隙間に挟まったりしていると手間がかかります。
まとめ
砂利は価格が安い割にメリットが多く、砂利の種類によってはデメリットを軽減することができます。
また、コンクリートやタイルはいったん敷いてしまうと、ほかの舗装に変更するのに大掛かりな工事が必要になりますが、砂利は撤去が簡単なため、ほかの舗装に変更しやすいという特徴があります。
庭の一角にDIYで花壇を作りたいというときなども、砂利であれば簡単に実行することができますので、「庭のイメージは住んでから固めていきたい」という場合はとりあえず砂利敷きにするというのもよいかもしれません。