「どれも同じ」ではない。窓サッシの種類と特徴。
窓サッシの種類と特徴をご紹介します。
窓は「サッシ」と「ガラス」でできている
断熱性や気密性を考えるときに重要になる窓ですが、窓の形やガラスの種類には気を使っても、サッシには気を使っていないのではないでしょうか。
サッシには大きく分けて「アルミ」「樹脂」「木製」「複合サッシ」の4種類があります。
単なる「窓のパーツ」のように考えられ、デザインや値段だけで選ばれがちなサッシですが、それぞれ異なる特徴を持っており、住環境に合わせたサッシを選ぶことで家の快適性が変化します。
アルミサッシ
「サッシ」というと誰もが思いつくアルミサッシは、耐候性、耐火性に優れ、軽くて丈夫、錆や腐食にも強くメンテナンス性も高いということから、学校や病院などさまざまな場所で利用されています。
軽い力で開け閉めできるため、バリアフリー住宅や小さなお子様がいる家庭に最適です。
しかし、熱伝導率が高いため断熱性にやや劣り、寒冷地には向いていません。
樹脂サッシ
塩化ビニールを主な材料としている樹脂サッシは、アルミサッシに比べて強度は劣るものの、熱伝導率が低く高い断熱性を持っています。
北海道や東北地方などの寒冷地でよく採用されており、複合ガラスと組み合わせて高断熱住宅に利用されることも多いサッシです。
色の自由度が高い素材ですので、最近はデザイン性を高めたタイプも販売されています。
木製サッシ
質感と風合いが魅力の木製サッシは、素材となる木が無垢材か集成材かで耐久性がが少し変わりますが、いずれの場合もアルミサッシや樹脂サッシなどに比べると腐食・摩耗しやすく、経年劣化が大きいというデメリットがあります。
昔の木製サッシに比べると耐火性や耐摩耗性は改善されていますが、長期間使用するうちにサッシが摩耗して隙間風が入る、湿度の高い日は開け閉めがしにくいという不便を感じることがあるかもしれません。
一方、熱伝導率が低く素材自体の断熱性は優れており、結露しにくいというメリットがあります。
デメリットばかりが目立つ木製サッシですが、FIX窓に利用すれば不便を感じることなく、木が持つ風合いを楽しむことができます。
複合サッシ
複合サッシは、室外側に耐候性と耐久性に優れたアルミ、室内側に断熱性に優れた樹脂など、異なる素材を組み合わせたサッシです。
単一素材のサッシが持つ短所をお互いに補うことができますが、重量が重くなりがち、コストが割高などのデメリットがあります。
まとめ
サッシにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ガラスの種類や窓の形状の組み合わせ次第で機能性に差が出ますので、注文住宅の窓選びではサッシの種類にもこだわってみてください。