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床と壁の間に設置する幅木(巾木)のメリット3つ。

床と壁の間に設置する幅木(巾木)のメリットを3つご紹介します。

幅木(はばき)をなくしたいという人が増えている

壁と床に接する部分につけられた「幅木」は壁より少し出っ張っているため、上にほこりが積もる、幅木に当たって家具を壁にぴったりくっつけることができない、見た目がすっきりしないなどの理由から「なくしたい」と考える人が増えています。

確かに、幅木にはさまざまなデメリットがありますがメリットもありますので、今回は幅木のメリットを3つご紹介します。

 

メリット1:壁を汚れや衝撃から守る

掃除機をかけているときやモップをかけているとき、特に近年普及しているロボット掃除機は壁にぶつかりながら動きますので、幅木がないと壁に傷がついてしまいます。

また、白や淡色系の壁紙の場合、掃除機などが擦れることでついた汚れが目立ちやすいほか、ぶつかったときに壁紙がめくれてしまう、破れてしまうという可能性があります。

台車やキャリーバッグなどの重量があるものがぶつかった場合は石膏ボードにひびが入ることもあり、メンテナンスや補修に手間やコストがかかってしまいます。

幅木をつけていると、掃除機などが壁に直接ぶつかるリスクを下げることができますので、壁や壁紙を長持ちさせることが可能です。

 

メリット2:壁と床の継ぎ目を隠す

壁と床は平面の床と垂直の壁という2つの建材を組み合わせでできていますが、壁と床の建材はそれぞれ湿度や気温に合わせて膨張や収縮を繰り返していますので、膨張したときのために継ぎ目には少し隙間が空いています。

幅木がない状態だと壁と床の継ぎ目部分にゴミが挟まる、水が入り込むことで床材や壁材を劣化させる、カビが生えるなど、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

幅木で継ぎ目をおおうと、隙間に異物が入り込むことを防いでくれます。

また、壁と床の継ぎ目部分にかかっている壁紙の仕上げは、プロの職人でもきれいに仕上げることが難しいため、幅木がないと仕上げの「粗」が見えてしまいます。継ぎ目部分をかくして見栄えをよくすることも、幅木の役割の一つです。

 

メリット3:イメージや用途に合わせて選ぶことができる

幅木があると部屋がすっきりしない、部屋が狭く見えるというイメージがあるかもしれませんが、実は幅木にはさまざまな色や高さ、素材があり、部屋のイメージや用途に合わせて幅木を選ぶことが可能です。

幅木の種類は、賃貸住宅などでもよく使われている軟質塩化ビニル製の「ソフト幅木」のほか、「木材」「アルミ製」があり、高さは40mm、60mm、75mm、100mmがあります。

また、病院や介護施設などでは車いすなどの接触に備えて、ワイド幅木とも呼ばれる300mmの高さがある幅木を使うこともあります。

色はホワイト系、ベージュ系、ダークブラウン系のほか、ソフト幅木はブラック、グレー、パープルやブルーなどもありカラーバリエーションが豊富です。

また、無地、木目調といったベーシックなタイプのほか、大理石調やメタリック調といったデザイン性の高い幅木もさまざまなメーカーから発売されています。

例えば、すっきりと広く見せたい部屋は壁の色に合わせた幅木や、アルミ製の低い幅木を使う、ペットと一緒に過ごす部屋には幅の広い幅木を使う、子ども部屋はカラフルな幅木を使うなど、機能性とデザイン性をもったインテリアとして活用できます。

 

まとめ

建売や賃貸などの一般住宅はもちろん、病院や図書館などの施設など、ほとんどの建物に幅木が使われているのには、幅木は単なる「おしゃれ」ではなく、壁の保護という役割を持っているためです。

もちろん、幅木にはデメリットもありますが、素材選びや色の合わせ方次第では解消できることもありますので、壁の保護のためにもできるだけ設置することをおすすめします。

 

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