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知らなきゃ損!注文住宅でバリアフリーの浴室に必要な設備とは?

注文住宅でバリアフリーの浴室に必要な設備についてご説明します。

浴室は危険な場所

浴室は足元が濡れて滑りやすい上、浴槽でおぼれる、急激な気温の変化でヒートショックを起こすなど、高齢者にとって危険が多い場所です。

また、介護をする立場の人にとっても、入浴の介護は体力が必要で負担が大きいものです。

浴室をバリアフリーにしておくことで、危険と負担を減らすことは非常に重要です。

 

 

設備1:浴室の出入り口

浴室の中にドアが開く「うち開きドア」は、洗い場に人がいる状態だと開け閉めが難しくなります。

スライド式のドアか、折れ曲がり式のドアにし、扉タイプのドアしか使えない場合は、外開きにするとよいでしょう。

ドアの幅は介助者と一緒に入ることも想定して65cm以上、浴室と脱衣所の段差は、高くても2cmまでにしておくと、転倒の危険を減らせます。

 

設備2:手すり

浴室は足元が滑りやすいこと、立ちすわりの動作が必要なことから、手すりがたくさん必要になります。

 

  • 浴室の出入り口…浴室と脱衣所の間にある段差でのつまずき、転倒防止のための手すり。浴室だけでなく、脱衣所側にも設置する。
  • 洗い場…体を洗うために座る、立ち上がる動作を補助するための手すり。
  • 浴槽付近…浴槽に出入りする時、浴槽の淵をまたぐための手すり。
  • 浴室出入り口から浴槽まで…浴室内を移動するとき、伝い歩きをするための手すり。

 

設備3:浴槽

バリアフリーの浴槽で気を付けることは、出入りのしやすさと、浴槽でおぼれる危険を減らす事です。

 

  • またぎやすい浴槽…またぎやすい浴槽の高さは30cmから45cm。
  • 浅い浴槽…入浴中に意識を失った場合も、浴槽が浅ければ体が沈んで溺れてしまう可能性が低くなる。浴槽が浅いとまたぐ高さも低くなり、入浴が楽。
  • 広い「へり」の浴槽…「へり」に十分な広さがあると、「へり」に一旦座ってから浴槽に入ることが可能。

 

設備4:浴室暖房乾燥機

冬の浴室では、寒さでヒートショックを起こす危険性があります。

浴室暖房乾燥機を使用することで浴室を温め、ヒートショックを防ぐことができます。

また、浴室をカラッとした状態に保つことができるため、カビの発生を防ぐ、濡れた床で滑ることを防ぐこともできます。

 

設備5:滑りにくく水はけのよい床

浴室の床にはさまざまな材質が使われますが、転倒を防ぐために滑りにくい材質にする必要があります。また、水はけがよいこと、掃除をしやすいことも重要です。

最近は、滑りにくく水はけのよいタイルや木の床もありますが、手入れのしやすさ、機能性、コストの面から考えると、樹脂床材が適しています。

 

 

まとめ

浴室のバリアフリーは、入浴に介護が必要か、一人で入るか、巡回入浴サービスを受けるかで必要な設備に違いが出てきますので、一度で完璧な設備を整えることはできません。
浴槽や床など、リフォームに手間とコストがかかる部分は住宅建築時に準備しておき、必要になった時点で状況に応じ、設備や道具を増やしていくと失敗が少なくて済みます。

 

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