最近人気の魔法瓶浴槽。メリットとデメリットは何ですか?
魔法瓶浴槽のメリットとデメリットをご紹介します。
魔法瓶浴槽とは
魔法瓶浴槽とは、魔法瓶の水筒のように保温性が高く、お湯を入れてから長時間経過してもお湯が冷めにくい浴槽のことです。
水筒の魔法瓶と同じように浴槽が二重構造になっており、浴槽の壁面から熱が逃げるのを防いでくれるということから、近年人気が高まっています。
魔法瓶浴槽のメリット
【光熱費削減になる】
魔法瓶浴槽の保温効果はメーカーや使用環境などによって違いはありますが、お湯を張ってから6時間経過しても2度しか温度が下がらないといわれています。
家族の入浴時間がバラバラな場合、一般的な浴槽ではお湯につかる前に追い炊きや足し湯でお風呂を温める必要がありますが、魔法瓶浴槽は温度がほとんど変わらないため、追い炊きなどをする必要がありません。
仮に追い炊きをする場合も、追い炊きする時間が短くなるため、光熱費をぐっとおさえられます。
【好きな時間に入ることができる】
お湯の温度がすぐに下がってしまう一般の浴槽で光熱費を節約するためには、お湯が冷めないうちに続けて入浴しなくてはなりません。
例えば、子育て中のお母さんが「子どもを寝かしつけたあとにもう一度入り直したい」と思っていても、光熱費が気になって入り直すことができないということもあるでしょう。
また、テレビを見ているとき、本を読んでいるとき、勉強や仕事をしているときなどに、「お風呂が冷めるから」という理由で作業を中断しなくてはならないこともあります。
「サッカーの試合は録画じゃなくライブで」というこだわりのあるお父さんや、集中して勉強をしたい受験生にとって、「お風呂のために中断しなければならない」というのはストレスですし、「早くお風呂に入ってほしい」と考えているお母さんもストレスを感じます。
しかし、魔法瓶浴槽であれば「光熱費がもったいないから入り直せない」「お湯が冷めるから早く入らなくてはならない」という心配もなく、好きな時間に入浴することができるので、毎日のことでもあって、とても便利です。
魔法瓶浴槽のデメリット
【費用が高い】
魔法瓶浴槽は一般的な浴槽に比べて価格が高いというだけではなく、魔法瓶浴槽の効果を発揮させるためには浴室も断熱構造にする必要があります。
もちろん、浴室を断熱構造にしなくてもある程度の効果は得られますが、保温性は低くなってしまいます。
また、浴槽の蓋も魔法瓶浴槽専用になります。
【浴槽が大きい】
魔法瓶浴槽は2重構造になっているため、一般的な浴槽に比べるとサイズが大きめです。
そのため、面積が狭い浴室に設置すると「洗い場が狭くて不便」ということになりやすいほか、浴槽・ドア・シャワーのレイアウトが限定されることもあります。
魔法瓶浴槽を導入する場合は、浴室を広めに設計することをおすすめします。
まとめ
お湯が冷めにくい魔法瓶浴槽は、家族の入浴時間がバラバラというケースではメリットが大きくなりますが、家族が少ない、まとまった時間に入浴するといったケースではあまりメリットがありません。
導入するか迷ったときは、家族のライフスタイルを考え、メリットとデメリットのどちらが大きいかを比較してから決定するとよいでしょう。